善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

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トンマンにあって、イ・ドにないもの。@『根の深い木』を四話まで見て。

いやー、バレンタインもトンマン達の誕生日も終わっちゃいましたね!(相変わらずの更新速度にも関わらず、コメントをありがとうございます…!)
今日はこれからお返事に突入しますが、その前に今さらながら見始めた『根の深い木』をv

実は、『根の深い木』、正直、一話と二話が気に入らなくて見るのが嫌になるくらいでした(ノ∀`)
何が嫌だったかと言うと、トルボグ、なんですねー…。こう、トルボグシーンが無駄に長いわダルいわ中身はないわな上に、心情的な起承転結がトルボグメインになっていたので、「何故にバンウォンとイ・ドのシーンがメインにならんの!? 明らかに主題はこっちだろー!!(#゚Д゚)」と相当イラついたんです。(あ、トルボグのゴ●ブリのようにしぶといキャラは好きです。←酷)
でも、三話、四話と慣れたのか(笑)、あるいはイ・ド側のテーマが提示されて纏まってきて、トルボグ(カン・チェユン)の比重も減って(イ・ドの話とクロスしはじめて)私が落ち着いたのか、楽に見れました(*´∇`*)←コラ
そうして見てみると、思うのは、

「トンマンにピダムがいたのは凄いことだったんだな」

と言うことです(え)
それは、愛情がとか、恋がとかではなく、「国王トンマンに臣下ピダムがいた」ってことが、どんなに凄いことだったのか、イ・ドを見ることで痛烈に感じたんです。


* *


まだ四話なので断言するのは早すぎるんですけど(笑)、イ・ドの最大の特徴は「右腕のいない王」であることだと感じます。彼と同じ場所から物事を見て、同じレベルで物事を考える存在が一人もいないと。ムヒュルはいるけれど、彼は政治家ではなく武人であり、イ・ドの武器であって、イ・ドの思考を理解しているわけではありません。
だから、イ・ドが何かをしよう、臣下に伝えよう、臣下を自分の意に従わせたいと思った時、彼は『経筵』と言う戦場で臣下達を一人一人負かさなければならないし、その役目を代わりにやってくれる「代行者」はいないんです。「イ・ドの代行者」つまり「イ・ドの右腕」はいないからこそ、イ・ドが全てにおいて手を汚さなければならない……その象徴が、経筵なんじゃないかなーと感じました。
例えば、バンウォンもまた、「右腕」がいない王でしたが、それは、バンウォンが権力を「代行者」と分かち合うことを嫌ったからでした。彼は『一』でありたかったから、「代行者」となりうる者を皆殺しにし、1800回も経筵を行う必要がないように、一回の経筵(粛清)でことを済ませたわけで、そう考えると、この親子はまぁよく似ています。やり方は違えど、思考はそっくりです。


一方、トンマンはどうだったかと言うと、即位以前のトンマンには、やはり「代行者」はいなかったんですね。
いなかったし、「代行者」を持てるほどトンマン自身が成熟していなかった(他者の思考を吸収する必要があった)から、ユシンやピダムだけでなく、ミシルやムンノや貴族達まで、皆と話をしていました。「経筵」を、公主時代までのトンマンはイ・ドのように頻繁に行って、それによって自らの存在や政治を知らしめていたんです。

その状態から初めて変化が見えたのは、ミシルの乱の時。ミシルとの会談を求める為の『使者』に、ピダムが立てられた時です。
勿論、手紙つきの使者ですから、ピダムは完全にトンマンの「代行者」だったわけではありません。でも、手紙にはトンマンの言葉ほどの威力はないのは確かです。手紙は、相手のミシルの出方を見てその場で文面が変わるわけではないから。だから、手紙を託されたピダムには、トンマンが言葉には出さなくとも役割が課されていたはずなんです。
かつて、日食の時に同じようにミシルへの使者になったユシンに対して、トンマンはわざと嘘をついていました。ユシンには話術はないから、ユシンを騙すことで、ミシルを騙したわけです。
しかし、今回は嘘か本当かが問題ではありません。ミシルを会談の場に引っ張り出すことが問題なわけですから、難易度が全く違います。当然、ピダムには「手紙を見て激怒するであろうミシルとミシル陣営を上手く宥めて、会談に応じさせる」だけの交渉力が求められていました。
ピダムは、毒の噂もあって、ヒステリックになるであろうミシルの痛いところをつかなければならなかった。何故なら、トンマンがミシルを欲しているのとは違って、ミシルはトンマンを欲していないから、今更「負けるぐらいなら死ぬ」と言う意志を変えるつもりもないし、従って、ミシルにはトンマンと会わなきゃならない理由がない。
それなのに、ピダムはミシルを引っ張り出しました。

「トンマンが恐ろしいのですか?」

この的確な一言で、ピダムはミシルの心を支配しました。トンマンの「毒」と言う計略に、トドメの一撃を足して、トンマンをしっかりサポートしました。
この瞬間に、ピダムはトンマンの「代行者」たりうる能力を示したんです。
こうして、ピダムはユシン達とは一段違う場所に立ちました。玉座でもなく、臣下の座でもない、両者の間に立つ場所に。

ただ、女王時代のピダムは、地位から見れば「代行者」に相応しい人間ではありませんでした。王の「代行者」はあくまで臣下の最高位たる上大等であるべきで、ピダムの役職は皆から忌み嫌われておかしくない監察係な上に、新設の司量部令です。
それなのに、ピダムはトンマンの「代行者」となっています。トンマンの代わりに「経筵」を行い、ミシル勢力を、貴族達を論破&掌握していました。ミシル勢力や貴族達が「ピダムなら、血筋から言って圧倒的に有利なチュンチュすら押し退けて王になれる」と思うくらい、ピダムは有能な「代行者」として王権を代行し、そのおかげで、トンマンは重臣達の掌握にかかずらわずに済み、自分の政策を実現する時間を得ていました。

イ・ドが四話で言っていたように、王と言うものは忙しいものです。祭祀・儀式の主催者となり、利害の合わない臣下達を掌握し、軍権を制御し、政策を打ち出し実行し、世嗣ぎを残す……これが『王権』の実態で、この全てを一人で納得の行くまでやり遂げるのは無理があります。その為、バンウォンは軍権と政策以外を息子に渡し、イ・ドは息子に祭祀を渡し、トンマンは臣下達の掌握をピダムに託し、それぞれ時間を得ました。

でも、バンウォン&イ・ドとトンマンでは、渡したものの重みが違う。結果的に、ピダムがトンマンの王権を半ば奪い取れたのは、トンマンが渡したものが、貴族達の掌握と言う「軍事力」と「土地」だったから。
……そう考えると、トンマンたらうっかりさん☆となりそうですが、普通、それだけのことを代行出来る人間なんて、いないんですよねー。しかもその人間が、「俺の最終目標はトンマンだから☆玉座とかつまんない☆」な人間である確率なんて…………と言うわけで、トンマンは大変な目にも遭いましたが、王としては、ある意味稀に見る強運と、それを活かす才覚や器量を持った王だったんだなぁと思いました。
そう考えると、そう言う存在を持たず、持とうともしないイ・ドの孤独な王道がどうなるのかも気になりますv


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  1. 2013.02.17(日) _19:13:43
  2. 『根の深い木』を見て
  3.  コメント:0
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