善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

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SSS ミセンの恋愛談義

携帯から投稿です。
今日のフジTWOでやっていた19話を見て、つい書きたくなってしまいまして(笑)
司量部令になって数年の頃のピダムとミセンです。女王時代、たびたびミセンの「さっさと女王を口説き落としたらどーなんですか。あんた、散々私が教えてやったでしょう!?」的な視線に晒され、そのたびに気弱になって視線を逸らしていたピダムを思い出して書いてみました。ちなみにミセンは善徳女王で私が好きなキャラ第三位です!(一位はトンマンで、二位はアルチョンです)(聞いてない)

***

 ピダムが忘れた頃を狙って繰り広げられる『花柳の王』ミセンの恋愛談義は、今日も独特な咳払いから始まった。

「エヘン、いいですかピダム公」

 いいも悪いも、いくらピダムが睨もうがこればっかりは譲れないとばかりの迫力で迫るミセンは、ピダムが上書に目を通していることになどお構いなしに本題に入った。

「女人と言うものは、貝のようなものなのです」
「…………貝ですか」

 山で育ったピダムは海産物とは縁がない。さすがに宮中に入ってからは貝も食べるようになったが、無論鶏のように好きなわけでもない。食べ応えがないのだ、貝は。
 あまりピダムが乗り気でないことを察したのだろう、ミセンがチッチッと舌打ちして扇をひらひらはためかせた。

「そうです、女人は貝なのです。よろしいですか、ピダム公。貝ほど繊細で、恐ろしいものはないのですよ」
「あのような小さな生き物が恐ろしいですか?」
「ええ。貝は無理矢理その身を暴こうとすれば固く殻を閉ざし、叩き割ろうにもその殻は硬くて割れたものではありません」
「割れると思いますが」
「ええ、ええ。ピダム公ならばお出来になるでしょう。ですが、そうすれば貝の身はボロボロになります」

 そこで初めてピダムが上書から顔を上げてミセンを見た。
 ――今だ! すかさずミセンは畳み掛けた。

「では、どうやって殻を傷つけず、貝が自ずからその身を現すようにするのか。わかりますか、ピダム公」
「…………湯に浸せば良いのでは?」
「その通りです!」

 高らかに叫んだミセンを鬱陶しそうに眺めながらも、段々ミセンの話が気になってきたのか、大人しくピダムは続きを待っている。

「ピダム公、湯とは、熱を加えられるまではただの水です。水の中でなら、貝は自らの身を固く守り、誰にもその身を開きません。ですが、熱を加えてやれば、貝は堪えきれなくなり、その殻を開いて湯を受け入れ、美味しく仕上がるのです!」
「……」

 貝がそんなに美味かったか?と言う疑問は、不思議なことに浮かばなかった。ただピダムは、そうか、とミセンの言いたいことを察してドキドキし始めた。

「しかしピダム公、ここで大切なのは、常日頃は冷たい水であり続けなければならないと言うことです。ぬるま湯のようでは、熱を加えた時の効果が半減してしまいます」

 ぬるま湯――。
 確かにピダムは常にトンマンにその心が向くまま、愛情を溢れさせて接している。そのせいだろうか、もはやトンマンはかつてのように些細なことでは動じなくなってしまった。

「日頃は冷水のように振る舞うのです。そうした後、熱を加えて、貝が気付かぬくらいあっという間に殻を開かせてしまうのです。……ピダム公なら、お出来になります」

 ――姉は、出来たのだから。
 口に出さずに、懐かしい、自信たっぷりな笑みを思い出して、ミセンは扇で自らを扇ぎながら明け透けに笑った。

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  1. 2010.05.16(日) _23:02:19
  2. SS(ドラマ準拠)
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