善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

RhododendRon別荘

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苦しみもがく姿が、愛の証だから。@チュンチュ

※本日二本目の記事です。


61話辺りのチュンチュは、めちゃくちゃ怖い。
と言うかチュンチュは、終盤戦、その歪んだ復讐心を前面に出すせいか、常に怖い(笑)

「母チョンミョンを殺したミシルの息子だから、ピダム、私はお前を許さない」

上記のようなことをチュンチュは終盤、ピダムに告げる。すでに母を殺害した実行犯であるテナムボは、とうの昔に始末した、と仄めかしながら。

管理人は、この台詞を聞いて、改めてチュンチュにときめいた。(えっ?)
凄い。
なんちゅー言い掛かり!
なんちゅー傍迷惑な話!
なんちゅー滅茶苦茶な理論!
と。

事実、チョンミョンの一件に関しては、ピダムには何の非もない。
むしろピダムは、早くトンマンに船に乗るよう促し、治療までした分、ユシンやアルチョンよりもずっとチュンチュが感謝しなければならない相手だ。ピダムを恨むのはお門違いもいいところで、賢いチュンチュはそれくらいのことは把握して然るべきだろう。

しかし、あくまでチュンチュは母のことを、つまりはピダムの身体に流れる血を問題視する。
自分はそのミシルの孫を妻にしたのに。自分の娘にはミシルの血が流れているのに。

チュンチュは一体、なんであんなとんでもない言い掛かりをつけてまでピダムを敵視したのだろう。
どうしてユシンやアルチョンが驚くくらいに頑として、ピダムを近付けるな、殺せとトンマンに主張し続けたのだろう。
ユシンが絶体絶命になった復耶会問題の時ですら余裕の魅惑の微笑みONだったのに、国婚宣言以降なんで全く余裕がなくなったんだろう。
ついでに、なんでヨムジョンはいつの間にかチュンチュからピダムに鞍替えしてたんだろう。
さらに、何故にガイドブックではこの(管理人的に)非常に重要な疑問に触れてくれていないんだろう(笑)

61話でトンマンが手紙に書いた通り、トンマンの治世ではチュンチュは太子に近い扱いを受けていたはず。
実際、何の役職にもついていないチュンチュを皆が尊ぶ。王に最も近い血筋を持った人物として。それは席順からもはっきりわかる。それなのに。

んや、チュンチュがピダムを、ピダムを支持する勢力を潰したいのは理解出来るんです。普通に邪魔だし。
ただ、あの余裕のなさがわからない。
ミシルの乱の時だって、あそこまで冷酷な顔はしてなかったのに。
実際、トンマンもあれほどチュンチュが豹変してなければ、彼から王座を取り上げることはなかっただろうに。

チュンチュ。
チュンチュどうした。
お前、何に駆り立てられてるんだ。

……ピダムがトンマンと国婚するから? ピダムが自分よりさらに聖骨に近い真骨になるから?(※) だから余裕ないのか?

※諸説ありますが、一般的には聖骨と言うのは現在の王の兄弟とその子供に限定されるらしいです。だからチュンチュは「真智王の長男ヨンスの子」ではなく、「チョンミョン公主の息子」と名乗っている模様。また、この考え方でいくと、ピダムがトンマンと婚姻した場合、彼はチョンミョンと婚姻したヨンスが王位継承者候補になったように、真骨の中で最も王位に近い男になる。勿論、チュンチュよりも。

普通に考えたら、チュンチュの暴走はピダムが自分を飛び越えた為に起きたのだと説明がつく。
でもそれじゃつまんないじゃん、な管理人としては(笑)、これは復讐の鬼チュンチュの、最後の復讐だったのではと考えてしまう。

じゃあ、チュンチュは誰に復讐したかったのか。
祖父や父の代から悉く対立してきたミシル勢力に対してか。
それとも、初対面から自分をボコボコにしたピダムに対してか。
それとも。長年自分を後継者扱いしておきながら、何の相談もなく間男ピダム(笑)を夫にしたトンマンに対してか。

管理人は、チュンチュが復讐したかったのは、トンマンに対してだと思う。


***

誰もがその挙動を気にする貴公子チュンチュは、トンマンと同じように、その出生時、異常な環境下にあった。
トンマンの場合が出生を隠す為に王様とソファに見守られながらの「マヤ王后ガンバ!」な状況だったのに対し、両親が共に王の子であるにも関わらず、チュンチュはどっかのお寺で産まれた。そして恐らくは幼稚園に入るか入らないかの年で母と別れ、一人隋に旅立ち、異国での生活を強いられる。毎日毎日、いつ母が迎えに来てくれるかと待ちわびながら。
ぽやぽや可愛い病弱なチュンチュは、こうして毎日毎日母への期待を裏切られ、来ぬ母を恨み、母をそんな風にした亡き父を恨み、馴染まぬ祖国を恨み、母を殺した仇を恨み、母に取って代わった叔母を恨み、神国に帰参した。

全てが憎い。
この身に流れる、赤い血すらも。

チュンチュを見ていると、ピダムよりさらに強い歪みを感じる。
やべえ、こいつだけは敵に回しちゃイカンと戦慄するような苛烈さがチュンチュにはある。
それは、チュンチュが恨みを覚えた年齢がトンマンやピダムよりずっと低いからじゃなかろうか。幼い頃から肉親を恨んで成長したからこそ、チュンチュは自分の血をも否定し、異常に執念深く、残酷になったんじゃなかろうか。

ところが、そんなチュンチュが涙を流す場面が一度だけある。
利用してきたミシルに「お前の祖父も父も母も、みな私が殺した」と告げられ、長年に渡り権力を握ってきたミシルの覚悟と迫力に気圧された後、トンマンと二人きりで亡き母チョンミョンを偲ぶシーン。
この時チュンチュは母を恋しがって泣く。本当なら新羅に帰ってきた時、自分を抱きしめてくれるはずだった母を思い出して、その母の為にミシルと戦う叔母の腕に抱かれる。

このシーンは、チュンチュにとっては、ピダムにとってのミシル死後の場面と同じくらい重要性の高いものだ。
誰にも知られたくない母への気持ちを見せる、唯一のシーン。そしてそんなチュンチュがいることを知っているのはトンマン一人であり、チュンチュからしてみたら、トンマンが彼にとって唯一無二の甘えられる相手だと訴えたシーンでもあるから。
チュンチュにとって最も大切な、妻や恋人なんぞとは比べ物にならないほど大事にしてきた野心も野望も私的な復讐心も、全てトンマンの為に封印する、トンマンの夢を優先する、と誓ったも同然のシーンだから。
それくらい、チュンチュにとってあの涙は大きい。

でもトンマンは、イマイチそれを理解してなかった模様で。
可愛いチュンチュが心を開いてくれた、これからもチュンチュを大事にしようとは思っただろうけど、自分の存在がそこまで大きいとはわかってなかったんじゃなかろうか。母代わりを申し出はしたけど、トンマンは自分はあくまでチョンミョンの代わりでチョンミョンほど愛される存在とは感じてなかったのではないかと思う。

んで、何故にそう考えるかと言うと。
チュンチュは60話でピダムを焚き付けた後、心の中で彼に対し「すまない」と言うけど、トンマンにだけは絶対に謝らないからだ。

何故チュンチュは、彼の為に、彼の敵を消す為に愛する男を殺そうとする叔母に、ちっとも罪悪感を感じていないのか?

それは、トンマンが先に彼を裏切ったからじゃなかろうか。
チュンチュは最も大切な「心」を明け渡して、トンマンもそうだと信じていたのに、トンマンは彼女の「心」をピダムに明け渡したから。
トンマンにとって一番大事な人が、いつの間にかチュンチュからピダムにすり変わっていたから。それも、彼がトンマンの命令で避難している間にそうなってしまったから。

実はチュンチュにとって、ユシンの失脚もピダムの野心も大した問題ではない。
チュンチュはユシンを助ける方法もわかっていたし、ピダムの弱点も正確に把握していた。常に正しい答えを出せる自信もあった。
実際、復耶会問題の時、チュンチュはピダムの策にもユシンの失脚にも動じずに、トンマンに微笑みながら献策している。
トンマンがユシンを助けるのは、いずれは彼をチュンチュの片腕とする為だとわかっているから。トンマンがチュンチュの為にしてくれることなら、例えそれがトンマンの死でも構わないって言う歪みをチュンチュは抱えているから。

でも、トンマンがチュンチュの未来を優先しなくなった途端にチュンチュからは笑みが消えた。
チュンチュはトンマンがピダムを夫にすると宣言した時から、例えピダムの刺殺勅命を受けてもなお許し難い、深い恨みをトンマンに抱いた。

何故なら、いくらフォローされても、裏切られたと言う事実は変わらないから。
だから、自分を裏切った女に、愛する男を殺させた。
その惨い所業に苦しむトンマンを見ても、厳しい眼差しのままだった。

だって、裏切ったのは彼女だから。
母と同じように、チュンチュに散々期待させておきながら、裏切り、逃げようとしたから。

だから、彼女が苦しむのは当然の報い。
自分が苦しんだだけ、苦しめばいい。

苦しみもがく姿こそが、愛の証だから。



………管理人がチュンチュ視点で考えると、ピダムの乱はこーゆー風に見えたりしました(笑)
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