善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

RhododendRon別荘

.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --.--.--(--) _--:--:--
  2. スポンサー広告
  3. [ edit ]

ピダム式求愛、再び。@善徳女王55話あらすじ&トンマン解析。

ほとばしるウザい情熱のままに突き進んでいるこのトンマン解析ですが、あくまでトンマンファンの管理人による私見なので、その点にご注意下さい。ガイドブックとは結構違う解釈をしております。訳も、英語字幕も参照しているので、フジともkntvとも違う部分があります。


<管理人的今回のあらすじ>
(※またまた長いです)

ユシンは百済に逃亡しようとした間者だと疑いをかけられるが、トンマンはそれは自分が指示したことだと説明。焦点はユシンがもたらした百済の大耶城急襲計画と、大耶城にいる『黒』の字を持つ間者の正体に一気に絞り込まれる。
トンマンはイムジョン率いる先発隊を大耶城に派遣し、間者の捜索をさせる一方で、万一に備えてソヒョン率いる大軍を大耶城に派遣することを決定する。そして、ユシンの不在により士気が下がりがちな兵部を自ら訪問し、兵を鼓舞する。
その様子を見ていたピダムは、その夜、池の四阿(東屋)にトンマンを呼び出す。

「(振り返って)それで?」
「島流しにした罪人に何故、国家の重大事を任せるのです?」
「重大事だから、最も信頼出来る者に任せたのだ」
「ですが、罪人です」
「罪人にその能力をもって償わせることは大義に反するのか?」
「ユシンをそこまで信じるのですか」
「お前は信じられないのか?」
「私は陛下以外は疑う。司量部令ですよ」
「ユシンではなく、私を……私を信じられぬのか?私がユシンを誤解しているとでも?」

トンマンの問いに、ピダムは目を細める。ピダムはすでにポジョンからユシンがウォリャと会っていたことを聞いていたが、そのことはまだ伏せていた。

「そう思うのか?」
「その質問の答えは、後日返答致します」
「――(驚き、僅かに困惑している)」

その場を立ち去ったピダムは暫く一人で歩いた後、振り返って口の端を少し上げる。
その頃復耶会の砦では、かつては伽耶のものであった大耶城を失って以来後退していた、弩の技術を取り戻していた。しかしウォリャはユシンの言葉を忘れられず、復耶会を存続させるべきか、あるいは新羅に服従して二番手の道を歩むべきか苦悩する。
一方、司量部の牢に入っているユシンは、ウォリャに助けられたことをアルチョンに告白。アルチョンは事の重大さを指摘するが、ユシンは大耶城のことのみを案じている。

翌日イムジョンが大耶城から帰参するも、ユシンの言う『黒で始まる名前の男』は見つからなかった。
軍事に関してユシンが嘘を吐くとは考えていなかったピダムは僅かに驚くが、機は熟したとして、便殿会議でユシンがウォリャといたことを公表。ユシンが前線を撹乱したことを罪に問うはずの会議は、一気にユシンを大逆罪で処刑すべきか否かで紛糾する。
昨夜の答えがこれかと、またしても彼女を出し抜いたピダムに怒りを覚えたトンマンは、仁康殿でピダムを問い質す。

「お前は本当に今、調査を終えて、報告したのか?いや、お前は既にユシンがウォリャと会ったことを知ってい(て隠してい)たのだろう!」
「はい、陛下。どうして私があなたに嘘の報告など出来るでしょうか。仰る通り、私ははじめから知っていました」
「それなら、何故……何故それを、今、報告するのだ?」
「ユシンがもたらした情報は、非常に重要な軍事機密でした。もし私が最初にウォリャのことを上奏していたら、ユシンの情報に埋没していたでしょう。ですから、私はまずユシンの情報の真偽を確認してから、陛下にウォリャのことを申し上げるつもりでした」
「ビダム!お前は私と言葉遊びでもしているつもりか?お前は最初から、ユシンを更なる窮地に陥らせる為に機を待っていたのだろう」
「復耶会が神国に抗い続ける以上、陛下が伽耶をいだく術はありません。にも関わらず、ユシンは伽耶を見捨てることを出来ずにいます。ならば、陛下に残された道は一つ。ユシンを捨てることです。司量部令ピダム、陛下にお願い致します。ユシンを諦めて下さい」

ユシンを処刑するか、否かで宮中が真っ二つに割れる中、トンマンは苦悩する。トンマンもまた、ユシンのもたらした情報に嘘は有り得ないと考えていたが、現実は違う。策略が噛み合わず苦心するトンマンに、チュンチュが進言する。

「(こめかみを抑えたまま)お前も私にユシンを諦めるよう話をしに来たのか?」
「いいえ、陛下」
「(不貞腐れたように座り直して)それでは、私にユシンを諦めるなと言いたいのか」
「いいえ、陛下。私が申し上げたいのは、このような形で伽耶を捨ててはならないと言うことです。ユシンと伽耶を分けずとも、解決策はあるはずです」
「私は伽耶に出来る限りの慈悲を与えてきた。だが彼らは未来を信じず、ウォリャの復耶会を支持した。私に出来ることが他にあるとでも言うのか?チュンチュ、お前がその答えを知っているとでも?」
「はい、陛下。答えはここに。それは、私、キム・チュンチュです」

チュンチュの言葉に奇策を思いついたトンマンだったが、それが可能であるか(あるいはそこまでするべきか)、確信を持てない。楼台で考え込むトンマンの元に、(恐らくトンマンはユシンのことにのみ頭を痛めていると思い込んでいる)ピダムが現れる。

「陛下。ユシンの処分は如何なさいますか」
「……何故ここに来た?そんなにユシンの処罰が気になるのか」
「(ぐっと詰まって)もし陛下がどうしてもユシンを見捨てることが出来ないと仰るのなら、私がユシンを守ります」
「(訝しげに視線を動かす)」
「ユシンを斬首にと言う声は、日に日に高まります。花郎達も大等達も、あなたに上奏を続けるに違いありません。ですが、司量部令ピダム、自らの政治力を全て注いで彼らを黙らせてみせます。もし陛下がお許し下さるなら、私が(臣僚から)ユシンの命を守り抜きます」
「(ふっと笑って)ユシンの命?それで、お前にユシンを助けるよう頼む代わりに、私はお前と婚姻しなければならないのか?ユシンの命には、それほどの価値があるのか。――お前の望みはそうだろう。違うか?」
「(狼狽えて)はい、そうです、陛下。それが私の望みです。ですが、私は己の愛を利用して、あなたと取り引きをするつもりはありません」
「愛。……なんて心暖まる、穏やかな言葉だろう」
「(涙を堪えて)ご命令を、陛下。もしユシンを助けるよう命じて下さるなら、私はただ陛下の為にユシンの命を守ります。陛下」
「私はお前に命令を下すつもりはない。下がれ」

トンマンにはね除けられたピダムは、ユシンの牢へ。相変わらず大耶城のことしか口にせず、黙々と敵の戦略を推理するユシンに苛立つが、ユシンに焚き付けられ、間者探しを再開する。ピダムもまた、大耶城の危機を感じ取り始めていた。
一方で、トンマンとピダムの会話を聞いていたのか、今度はソルォンが楼台のトンマンの元を訪れる。ソルォンは微笑みながら口火を切る。

「お悩みのようですね」
「多くの戦いを経験されたゆえ、ソルォン公も感じ取っているはず。戦いが起きそうな、不吉な予感を」
「嘘が明らかになってもユシンを信じ続けるのですか。……ええ、そうでしょう。ユシンはいつどこにいても、陛下に、神国に忠実です。ですから、陛下が案ずるべきはユシンではありません。……覚えておいでですか?前に、陛下は私に、ピダムを揺さぶるなと仰いました。(微笑を消して)違います、ピダムを翻弄しているのは、陛下です」
「(ソルォンを見上げる)」
「ピダムの心を動かし、支配しているのは陛下です。ピダムは、陛下次第でどうにでもなります」
「(視線をさ迷わせる)」
「(言い聞かせるような口調で)安らぎを与えさえすれば、ピダムは誰より陛下に忠実な臣下になると、おわかりでしょう」
「(僅かに狼狽えるも、何も答えない)」

仁康殿に戻ったトンマンだったが、ユシンの処罰を求める上奏文や状啓が山と積まれており、外では大等達がユシンの処罰を、ユシン軍は冤罪を叫んでいる。
その頃、ピダムはヨムジョンと間者を発見。ポジョンを間者暗殺に送り込む。夜になり大耶城に到着したポジョンだったが、百済軍の攻撃に間に合わず、大耶城は火の海と化していた。ポジョンは徐羅伐にとって返す。
仁康殿では、トンマンに呼び出されてピダムが茶を飲んでいる。沈黙に耐えかねたピダムは、厳しい顔つきのまま黙りこくっているトンマンにそっと話しかける。

「陛下、何かお話があるのですか?言いにくいことなのですか?」
「(ピダムを見るも、厳しい眼差しのまま)」
「(トンマンの眼差しを避けるように一度視線を伏せてから、トンマンを見上げ、恐る恐る)陛下」
「ソルォン公が、(一度視線をそらして)私がお前を翻弄し、揺さぶっていると……お前に安らぎを与えろと言う。(再びピダムを見て)そうなのか?」
「(目を伏せて)何のことでしょう」
「私を、愛しているのか?」
「(顔を上げる)」
「質問に答えろ」
「(また伏せて)はい、陛下。恐れ多いですが(トンマンを見ようとして見れず)そうです」
「神国は?」
「……はい?」
「神国は、愛していないのか」

「覚えておけ。お前と国婚するとしたら、それはユシンを助ける為でも、お前への愛の為でもない。ただ、お前が必要だからだ。……お前だけが、愛と言う感情に振り回されている。権力を得る為に国婚を望むのが正しいのに、何故、婚姻の為に権力を握ろうとする?」
「陛下」
「どうしてそんなに子供染みているのだ。お前は、徐羅伐で一番純真だ」
「(ミシルの言葉を思い出す)」

「お前はその弱い心で、叶えるのが難しい青臭い夢を見ている」
「だが、愛にしがみついて、愛のままに女に服従する男は、魅力的ではない」

「私を愛していると言ったな。……確かに面白くもなく退屈だが、私は神国を、神国だけを愛さなければならない。愛と言うものは全てをかけるものだ。だから、全てをかけて神国を愛している以上、誰かを愛することは出来ない」
「……陛下が神国だけを愛するなら、私は神国になります。私にとって、陛下は神国そのものです。陛下への愛と神国への愛。その二つは、私にとっては……同じなのです」
「――(僅かに狼狽える)」

そこへ、ヨムジョンが登場。大耶城が百済軍の攻撃を受けていることを注進する。
遅れて到着したソヒョン軍が戦うも、大耶城は落城。難攻不落と謳われた大耶城の陥落に徐羅伐は一気に緊張し、負け知らずのユシン軍の出陣を要請する声も上がるが、ユシンが罪人であることに変わりはない。トンマンがユシンに密命を与えたことにより、貴族達は再び伽耶派ユシンを排除する方向に固まりつつあった。
そこへ、ピダムとソルォンが登場。臨戦無退の覚悟を示したソルォンに、トンマンは軍権を預ける。
会議を終えたピダムはトンマンにソルォンの作戦を説明。自分が神国を救い、神国になると誓う。それに対してトンマンは、神国を救った者に全ての権利が与えられると告げるが…。

<55話あらすじ終了>

続きは、相変わらずトンマン(とトン&ピ)語りです。


* *


ユシンが復耶会といたことは知らないトンマンが、自分の策が失敗してイラついている中(つか、コクサフン達はトンマンに何も報告しなかったのかw)、またまたピダムはトンマンと二人きり。

「お前はユシンを信じられないのか?」
「私は陛下以外は皆疑う。司量部令です」
「ならば、私は。私は信じられないのか」


トンマンは前回、戒めも込めてピダムを遠ざけた。チュンチュを間に入れた。
でもトンマン的にはそれは、「冷却期間」。間にチュンチュを入れたのは、ちょっと距離を置いてやるから頭冷やしてこい、過ぎた欲望を捨てなさいってお寺に入れるような感じ?(え)だから冷却期間が過ぎたら、トンマンはチュンチュを含めた体制を新たに作ろうと考えてたんじゃなかろーか。
てなわけで、トンマンは当たり前のように、ピダムは自分を信じていると疑わない。

でもピダムは、トンマンを信じる信じないを云々される立場ではなく、トンマンと対等に渡り合える立場を求めた。ピダムの『答え』は、もう自分はトンマンの飼い犬でも教え子でもない、って言う意識の変化を言ってるのでは。
政治的な能力に欠けていたから、政治力のあるトンマンを敬ってきたけど、もう違う。同じ能力を持ったのだから、ただ従ったりしない。…ある意味、出会った頃に戻ったような気がします。

「これが、お前の答えか」

トンマンも、それを部分的に理解した。
ピダムは私が説得したにも関わらず本気でユシンを排除しようとしている。私の言うことに従う可愛いわんわんはもういない…そう理解したトンマンは、新たに策を練る一方で、ピダムに対する認識を変化させました。ピダムは、王権を狙うミシル2号だと。
この時のトンマンは、まだピダムの最終目標は権力だと考えているわけです。

でも、ピダムの目的はトンマンを追い詰め、トンマンが自分を求めるようにすること。ユシンを助けてピダム、と頼ってくるのを待っている。ちなみにそれは世間的には脅しとか取り引きって言うんですが、ピダム的には求愛らしい。
だから楼台で、ピダムは本当に苦悩するトンマンをただ助けたいと思ったはず。
ユシンを助けてトンマンを振り向かせると言うお題目は最初から用意してあっただろうけど、トンマンが苦しんでいるのは可哀想だし、思わず手を伸ばさずにはいられない。トンマンの言うように、ユシンを助ける代わりに結婚をして欲しかったけど、それは取り引きじゃなく、見直して欲しかった、笑って欲しかった、頼って欲しかったってないつものズレたピダム式求愛。
でももう長らく可愛いわんわんなピダムに慣れていたトンマンは、それがまさかピダム式求愛だとは思わない。本当に愛しているなら我が身を擲ち、相手に尽くすはずなのに、今のピダムは欲望づくめ。そう感じているから、トンマンは冷淡。
これまでの十年間、ピダムは私生活を犠牲にして、結婚もせずにトンマンの夢の為に尽くした。だからこそトンマンはピダムのその献身こそが(恋心じゃなく)愛情だと信じ、ピダムを信じて力を与えてきたけど、それは終わった。『愛』と言う言葉の中に隠れているのは権力欲だとトンマンは確信した。
だから、トンマンは楼台でピダムの『愛』を嘲笑う。みえすいた嘘だと思っているから。権力を得る為の方便だと思っているから。
でも、ピダムは変わってない。能力が求めていたレベルに達したから、そのレベルに相応しい方法で求愛してるだけ。ミシルの時の勅書と同じ。だからトンマンが冷たいのが悲しい。わんわんショック。


そして、もう一人。ピダムの『愛』を理解している男、ソルォン。
彼もまた、息子ポジョンと、全てを理解しているミシルの巧みな手綱捌きの為に抑えてはこれたけど、本来なら『献身』より『強奪』を求めるタイプだから、ピダムを理解している。さらに、ミシルに巧く操られてきたからこそ、トンマンを見て直感する。…男を知らないトンマンは、男の性を知り尽くしているミシルとは違って、ピダムの愛を理解していないと。

「ピダムに安らぎを与えれば、誰より陛下に忠実な部下になる」

――ソルォン自身が、そうだったように。
ポジョンと言う息子と、決め細やかな愛情表現(足洗わせるとかw)、せめてそれくらいはなければ、『強奪』タイプの男は忠実にはなれない。女を独占しない限り根本的には満たされはしないけど、それでも、結婚・子供・愛欲のいずれかがなければ、我慢すら出来ない。そう言うもの。

恋愛下手なトンマンはそこまで考えてはいないでしょうが、ソルォンの言葉によって、ピダムは『献身』から『強奪』へとギアチェンジしただけで、根っこにあるのは昔と同じ愛に飢えた魂なんじゃないかと考え直します。そして、トンマンとの結婚に執着するのは、トンマンからの『愛』を、信愛を、カタチにして欲しいからではないか、と。

「私を愛しているのか?」

らしくもなくお茶なんかする辺り、トンマンも緊張してたのでしょうが(笑)、とにかくトンマンはこのシーンで、ピダムの最終目標を愛だと確認します。
んでもって、ピダムは変わってない、根っこは可愛いわんわんだとわかった上で、未だに政治家がどう生きるべきかを理解していない不出来な教え子に、政治と言うものについて丁寧に説明する。ソルォンとの対話を経て、トンマンは、自分の躾や教育が足りなかったと感じた。また、それと同時に、ピダムの情緒面での発達がめちゃくちゃなことも理解した。
だから、また説明する。説得する。ピダムの教育を諦めない。ピダムを真っ当な政治家にしてみせると金八トンマンはまだ踏ん張る。

で、前回は王の使命と言う信義を用いて説明したので、今回は愛の在り方と大人の心構えを持ち出してトンマンはまたまたピダムを説得します。
戦いが始まる嫌な予感もあるし、トンマンはピダムを離せない。政略はともかく、トンマンの裏仕事を補うのはピダムだし、勢力図から言っても、ユシンを復権させたらピダムもまた昇進させるつもりでいるだろうし。

しかし、ピダムは政治のお説教なんてもうどうでもいい。欲求不満で目が充血気味だし。(コラ)

「陛下が神国だけを愛するなら、私は神国になります。私にとって、陛下は神国そのものです。陛下への愛と神国への愛。その二つは、私にとっては……同じなのです」

これ、ピダムとしては嘘は言ってませんよね。
そもそも「陛下?だからナニ?」とか言ってた野良犬が神国と言う存在を大きく認識したのは、トンマンがいたから。だから、ピダムにとっては神国なしのトンマンはあっても、トンマンなしの神国はない。トンマンがいなくなれば、神国はただの地名に過ぎない。

トンマンはこのピダムの宣言を重く受け止めて、緊張する。
ピダムが言っていることは、裏を返せば、もうピダムには妥協する余地はないと言うことで、そう告げるピダムのうつろな目を見たトンマンは、多分抱きしめられた時よりも身の危険を感じたはず。ストッパーのないピダムは法も倫理も通じないって、よくわかってるわけですし。

そしてピダムの欲望の深さを知ると同時に、ピダムを神国に忠実な、二番手に甘んじることを良しとする政治家に育てるのは無理なのだと直感した。
私が神国になります――これは、ピダムがわかって言っているかどうかはともかく、場合によっては王位簒奪も有り得ると言う宣言に他なりません。トンマンを手に入れたいと暴走し始めたら、ピダムは本当に神国になる為に簡単に反乱を起こす。躊躇いも罪悪感も感じずに、徐羅伐に血の雨を降らせる。トンマンはこの時、そう理解した。
そしてトンマンが育て上げた有能な政治家であり、策略の得意なピダムが反乱を起こしたら、トンマンは本当に王位を簒奪されかねない。ピダムが本気になったら、その潜在能力は誰よりも高い。ピダムをそう評価してチュンチュ&ユシンの対抗馬に選んだのは、他ならぬトンマン自身。

――ピダムの恋慕は、こんなに深く、大きく……恐ろしいものだったのか。

今までは可愛いわんわんで、「ほら、おもちゃだぞー!」てな感じでじゃれていた飼い犬がグレたとか、そんなレベルの話ではないと気付いてしまった。可愛いわんわんは、実は、飼い主たる自分以外の人間を全て噛み殺し、飼い主を追い詰めても、それも愛情だと信じている狂犬だったと気付いた瞬間。それって、凄い恐怖体験だと思う。
そして飼い主ってのは、そうとわかっても飼い犬を愛さずには、手放さずにはいられない生き物なんじゃなかろうか。トンマンが、ピダムの狂気に気付いても、恐ろしさより愛しさが優位に立っているように。


が、それ以上会話が進む前に、出張亀(違)ならぬ、二人を掻き回す男が登場。
大耶城は、落ちました。

チュンチュは政治的な駆け引きや権力闘争には敏感でも、武略は無視する傾向にあります。黒事件は、チュンチュにとっては武略部門で完全に余所事。(それじゃ不味いんですが、だから政治バカチュンチュは武略バカユシンをパートナーに選んだんでしょう)
トンマンはただでさえ多忙。復耶会と百済以外にも、仕事は山とある。名簿を端から見てる暇はないし、そう言うのはピダムが得意だろうと理解している。
んが、ピダムはトンマントンマンで頭一杯、ユシンに対する妬みそねみひがみもあり、真面目にスタートするのが遅すぎた。
あと名簿を見れる立場ってえと、上大等のヨンチュンと、兵部令のソヒョンパパ?兵部所属の元・花郎達?……皆が賢くないのは昔からですよ!!(酷)(すみませんすみません)

とまあそんなこんなで、徐羅伐(つまりトンマン)が危機に瀕しちゃうぞこのままじゃ!とさすがに焦ったピダムに、ソルォンは囁いたのでしょう。自分が戦うと。
(十五年兵部令をしていた辣腕の、しかし、もう長いこと戦場から離れていた老将ソルォン。でも、ぶっちゃけ、ソヒョンパパよりは頼りになりそうと思う管理人…(コラ))

ソルォンと作戦を練ったピダムは、トンマンに念を押します。

「陛下は神国を愛していると仰いましたが、と言うことはつまり、その神国を私が守ったら、私あっての神国になるから、陛下は私を愛してるってことになりますね、そうですよね!?」

どんな理屈だオイ、と言いたくても、トンマンには手駒が足りない。ユシンを使えない今、ソルォンは最も頼りになる武将。ピダムは、軍師。時間がない以上、彼らを使うしかない。
だから、トンマンは答える。

「神国を救った者に、全ての権利が与えられる」

これはピダムへの答えであると同時に、王位継承を目論む全ての者達への答えでもある。
トンマンはチュンチュに継がせたいと思っているけど、チュンチュの能力が足りないなら王にはなれない。事実、チュンチュはトンマンに守られて育ったせいでイ・サン同様臣僚を味方にする努力をしていない。

と言うわけで、まずピダムにその機会を与えたトンマン。ピダムは果たして神国を救えるのか。神国たりうる能力と覚悟があるのか。…結果は、ピダムが徐羅伐に留まることが決定した段階で見えていますが(笑)、さてさて。
そして次回、トンマンは今度は、何かと言うと武略を避けがちな(鎧着て伝令ごっこしたのは、アクションの練習をした俳優さんへの気遣い兼ファンサービスとしか思えない。私は喜んだし(ちょ))甥っ子チュンチュにもその機会を与えるのですが…それは、56話にて!


……それにしても、長いくせに何言いたいのかわからない文章ですねコレ…(すみません…)
関連記事
スポンサーサイト
  1. 2010.12.12(日) _00:10:04
  2. ドラマや本の感想
  3.  コメント:2
  4. [ edit ]

<<SS 凍える君を、蕩かす為に(加筆修正) | BLOG TOP | 12月8日と10日に頂いたコメントへの返信>>

comment

気のせいですかしら。

  1. 2010/12/13(月) 23:56:37 
  2. URL 
  3. りば 
  4. [ 編集 ] 
所々、我が55話に対する疑問点に対する回答までそれとなく示して下さってるような気が・・・まあ最近気のせい花の精風の精の訪れが激しいのできっと木の精ですわねホホホ・・・

〉本当に愛しているなら我が身を擲ち、相手に尽くすはずなのに

トンマンの美しい幻想ですねwwwトンマン自身が身が震えるほどの嫉妬や狂おしいぐらいの高ぶりを感じるような男女の恋愛を経験したことがないせいで、恋愛にも色々あって、ドス黒いものに満ち満ちている事が分かってないwので愛とはこういうものだろうという自分なりの枠にはめこもうとしても無理がvだいいちトンマン自身が男への愛ゆえにわが身をなげうち、相手に尽くしたことがあるのかとww

やっぱユシンとのアレコレは淡い初恋もどきに過ぎなかったというか。いやその初恋もどきを抑え込んで覇道を選んだ自分だからこそ、愛も恋も理で抑えられるって思いこんじゃったんでしょうか?(の割に、後でユシンが結婚しちゃう~て泣いてて気色悪かったですが・・・しかもヨンモ憎し!という風にも見えないし)

自分がぐらつき、コントロールできない程の恋や愛を経験してないトンマンが、いくら理詰めに説得しようともそれ自体に説得力が、ないですね~w犬の耳に念仏。ピダムは煩悩激しいので耳に入った時点で説教は分解して粉々になってそうです。

〉今回は愛の在り方と大人の心構えを持ち出してトンマンはまたまたピダムを説得

ピダムがトンマンに王道を説くくらい妙な具合ですww

〉飼い主ってのは、そうとわかっても飼い犬を愛さずには、手放さずにはいられない生き物なんじゃなかろうか。

ムンノはピダムの狂気を知って、向かい合うことから逃げましたけどね・・・。恋愛慣れしてないにもかかわらず、狂気に気づいても尚、手放せない手放す気もないトンマンってのは飼い主としてもド根性入ってるというか、傍から見たらそれも狂気というか、ある意味わんこにとり憑かれてるようにも見えます。

それが惚れたはれたの恋レベルを経てないくせに、トンマンの中から芽生えたトンマン自身の感情であるだけに、それって深い愛なんじゃないのとも思いますが、恋に狂うピダムは勿論、トンマン自身もそんな自分を自覚してないのでは。けど相手が狂犬って事を理解したからこそ、手に負えずに周囲をかみ殺す事態に陥った時は、自分が殺さなければならないという覚悟も、しちゃったんですかね・・・

>結果は、ピダムが徐羅伐に留まることが決定した段階で見えていますが(笑)

ピダム、お前が行けや~と私も一瞬思いましたが自称ユシン軍の面々の反発が激しいことは目に見えてますしねー。経験もないのがしゃしゃり出てくんなやー的な。司量部もとから嫌われ者だしユシン様の敵!だし。あと戦場と宮殿との情報統括の役目もあるし、他人に任せるにはピダム以外の司量部の面々は女王の手足とは言えないし勢力拡大が常のスローガンなんで後を任せてしまうのってヤバイかな?と。まあ何にせよ56話のピダムは目もあてられない感じでしたwここまでいいとこナシだと逆に同情を覚えるよ、て程にww(酷)

りば様へ

  1. 2010/12/14(火) 23:30:43 
  2. URL 
  3. 緋翠@管理人 
  4. [ 編集 ] 
どうも、携帯からの投稿で全角1000字をオーバーするとスパムになるようです。直したいんですが、直らないんですよおお。一応スパムになっても、こちらに届くので、スパムになっちゃった場合は拍手から一言頂けると嬉しいです。そしたら、ふつーに承認してブログに掲載出来るのでーv

> まあ最近気のせい花の精風の精の訪れが激しいのできっと木の精ですわねホホホ・・・
wwwそうか、だからくしゃみと無縁な私がクシャンクシャンしてるんですね!w


> トンマンのラブイリュージョン
こう、私的には、ユシンとのあれこれはユシンの一方通行で(え)、トンマンがユシン関連でトチ狂ったのは、ソファが傍にいることと、チュンチュがグレてることが強く影響してのことで、しかもミシルが「私の胸!胸だと!!」って高笑いしたせいもあると思ってるので、あれは愛情云々としてはノーカンということでw(コラ)

とゆーかトンマンの愛情の起伏って、砂漠でのソファと、チョンミョンの死、チュンチュ関連、ソファの二度目の死、ぐらいしかないような…(ええ) んで、そこから「愛情ってこう言うもん」てなことをイメージしてそうです。トンマン的には、ユシンもトンマンの為にあれこれ犠牲にしてくれた、って言うイメージだと思いますし。トンマンも、チュンチュ相手には尽くしたので、それを混同…?(それを恋愛と一緒にする辺りは大問題ですけどw)

なので、私も、トンマンの恋愛関連のお説教が全部意味ないのは仕方ないと思いますwそもそも最初に「触れられたらときめく」とか言われたピダムにとっては、後は全部馬の耳に念仏ですよねー確かに(笑)


> わんこに憑かれたトンマン
チュンチュの時も思ったんですけど、トンマンって、本当に愛したら、人間的にはもう欠点とか関係ないんじゃないかなーと。政治的にはピダムの欠点が困るからあれこれ忠告してきましたけど、55話ラストで政治家としてのピダムを見切ったら、もう56話からはお説教もしなくなりましたしね。あとはただ、ピダムの欠点ごと受け止めて、包み込んでいくだけ…な印象を受けました。
でもムンノは、向かい合うことから逃げた面もあるし、ピダムを拾った身である以上、教育を諦めてはいけないって言う責任感もあったような。……いや、ムンノ考察はあまりしてないので確かではありませんがー。

ええと、トンマン的には、これまでは政治家ピダムに責任を持っていたわけですが、この辺りで人間ピダムにも責任を持つ覚悟をしたんだと感じています。変な話ですが、ピダムは自分の男だから、生きている間も、自分の死後についても、全責任を負う、と言う…。普通そこまでする必要はないんですが、トンマンはそこまでするって辺りが尋常じゃないですよね、やはし。


> ピダムのお留守番
どーなんでしょうね。ユシン軍って言っても、戦場にはチュジンの軍もいますし…。ソルォンとどっちがマシだったのか、良くわかりません。司量部に首都防衛軍的な役割がある以上、出陣しないのは無理からぬこととは思うんですが、やっぱり畑違いだから出陣すると言う発想がそもそもないんでしょうか。勿体無い!(え)
56話のピダムは目もあてられない感じですがw、ラスト辺りでちょっとだけカッコいい場面も出てくるので、勘弁したって下さいww
と言うかそもそもピダムって、日食の時みたいにその場でパッパッと機転は利いても、器用貧乏って言うか、ミシルやトンマンみたいに、策略部門で突出した人には敵わなかったような…?個人の武勇も含めた総合力では一番だと思うんですが。


 管理者にだけ表示を許可する
 




PAGE
TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。