善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

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戦略と政略と愛憐。@善徳女王57&58話トンマン解析。

えーと、あの長いあらすじ、とりあえず止めます!その、長いし大変で…(コラァアアア)
あ。でも好きな場面の台詞の抜粋だけは、続けます。トン&ピも、ここら辺の台詞はすでにSSでも取り上げましたが、あの時はほとんどkntvのままだったのでリベンジします!


<善徳女王57&58話あらすじ>
トンマンの命令により再び上将軍となったユシンは、戦場へ。ケベクと激闘を繰り広げる。
一方、徐羅伐では百済軍の猛攻を前に、ピダムがトンマンに播遷するよう進言するが、トンマンは自分の代わりにチュンチュを播遷させて、彼女だけを熱望するピダムの愛に疲弊した心身を預ける。徐羅伐防衛の為にピダムを上大等に昇進させたトンマンは、貴族達の私兵をピダムの下に纏めさせて、徐羅伐防衛軍とする。ピダムはトンマンの信愛に応える為に、トンマンの死後は権力を放棄すると言う密約をトンマンと交わす。
トンマンとチュンチュが手懐けた伽耶の最先端の武具を用いて、ユシンは見事に勝利を収めて凱旋。ユシンを労ったトンマンは、国家戦略を切り替え、私兵を廃止することを告げると同時に、ピダムと結婚すると発表する。
一先ずトンマンの命令を受け入れた貴族達だったが、ヨムジョンがトンマンとピダムの密約を知った為に事態は急変。貴族達は唐の使臣を巻き込んで、ピダムとトンマンの仲を決裂させて、トンマンの退位とピダムの即位を目論むが…。


* * *


57&58回は、百済の猛攻への対処が、首都徐羅伐と戦場の二つの視点から描かれています。徐羅伐パート(皇帝・王)は戦略を、戦場パート(将軍)は戦術を、とハッキリ描き分けられており、いいドラマだーと思います。映像のクオリティは落ちてきても、ドラマの根本は変わってなくて。
と言うわけで、今回は徐羅伐パートに注目。徐羅伐パート=トンマンパートですから。

ここ数回、ひたすらトン&ピに注目してきましたが、その間にトンマンは常に「皇帝の仕事」をしてきました。
何かってゆーと、

「百済が攻めてきた!落城した!兵が足りない!」
 ↓
「兵を持ってる奴を戦場に送り込め!」「どこそこに陣を張れ!」


って言う、ミクロな(戦術とも、その場しのぎとも言う)対策ではなく、

「百済に攻められた。敵の士気は高く兵も多い。生半可な対策では太刀打ち出来ない」
 ↓
「これまでの軍備では、いけない。命令体系、戦術レベルを統一し、武具のレベルも上げなければならない。その為には、民政に割いていた予算を軍備に回し……(続きは58話のトンマンの台詞にて)」


と、国家の方針を、自給率上昇&国力増大から軍備充実&国外派兵へと変更。たくさん走って筋トレして基礎練習もしたから、実戦形式の練習をして公式戦に出よう、って感じでしょうか。夢はオリンピック制覇…もとい、三韓一統!

が、国家戦略はきっちり練れても、常に自分については「当たって砕けろ!我が身は顧みないぜ!!」なトンマン。今回も、もしユシンが負けたら自ら出陣して兵を鼓舞し、トンマンらしい策略でケベクと対峙したかもしれません。
一方、そんな、「負けたら死ぬだけだ!チュンチュ、私の骸を越えていけ!」なトンマンに対し、ピダム&ミシル残党は異議を唱えます。それが、
「栗浦縣に司量部が用意した秘宮への播遷(パチョン)」
です。(※播遷とは、皇帝と朝廷が疎開すること。)

それもそのはず、押梁州が陥落すれば百済軍は三十六食頃(18時間)で徐羅伐にご到着してしまうわけです。
ちなみに徐羅伐と言うのは飛鳥と同じく盆地で、四方を山に囲まれており、その山々に山城を築いて王宮である月城を守っています。月城自体は、城と言っても基本が宮殿なので、地形的に見ても防衛能力はあんましなく、山城を突破されたらかなりヤバいと思われます。

※月城を守る山城は、北に北兄山城、西に西兄山城、南に南山城、東に明活山城があります。明活山城はピダムの乱で大活躍ですねー。地図的には、月城よりこの山城の方がデカいです。

ピダムは司量部令になった時から、どうも徐羅伐について物凄く詳しく調べたようです。
ドラマでは語られませんでしたが、これよりさらに前の時代に日本が徐羅伐に攻め込んだ時、新羅軍は、王は月城に籠り、山城から敵に襲いかかり、敵を撃退、と言う作戦をとっています。なので、察するに、恐らくピダムの作戦はそれだったのではないかと。ピダムの乱でも…ですし。
で、トンマンもやるならその作戦だったとは思いますが、この場合、当然徐羅伐は戦場になり、下手したら皇帝(王)は死にます。新羅軍が勝利したとしても。

と言うわけで、ピダムはトンマンに播遷を促します。そうしないと、トンマンが気になって気になって戦えないので。
んが、裏を返せば、この作戦でピダムが勝利を収めたら、徐羅伐は山城含めてピダムに掌握されるわけです。チュンチュやマンミョンが危惧し、ハジョンが指摘したのはそこですね。
でもトンマンとしては、首都防衛作戦なんてのは戦術パートであり、戦略パートではないわけです。戦略パート担当のトンマンの頭にあるのは、あくまで以下の二つ。

・押梁州で新羅軍と百済軍が交戦中。→勝利の為には、少しでも兵力を増員し、兵の士気を高める必要がある。そしてそれは、三韓一統に繋がる方策でなければならない。
・その戦いに敗れれば、首都陥落の可能性も高い。→自分が死んだ後、すぐさま王となり、徐羅伐奪還を出来る存在を守らなければならない。

自分の安危もピダムの徐羅伐掌握も、二の次です。
だから、この二つの方針に則って、トンマンはピダムと徐羅伐に残り、チュンチュを秘宮に逃がした。ピダムを上大等にして、ピダムと結婚すると決めた。
政治家ピダムは王材ではないけど、貴族の旗頭。トンマンラブなピダムを結婚と言う餌で釣ってトンマンに忠実な犬にしてから、ピダムの下に兵を集めて、それを兵部に吸収する。貴族達の不満はピダムが抑える。とにかく、貴族達の私兵に国を守らせている限り、戦の度に彼らに多大なる褒賞を与えないといけない。そのイタチゴッコを止める為に、荒っぽいやり方ではあるけども、トンマンはその手段を選んだ。徐羅伐の危機、と言う諸刃の刃である殺し文句を使って。

腹黒王トンマンを知ってるミセン達からすれば、「これだから女を知らない男は駄目なんだ!まんまと腹黒女の口車に乗せられて…!!」となるでしょう、そりゃあ。
彼らからすれば、ピダムはトンマンに良いように操られているだけ。トンマンがピダムに抱きしめられただけで胸がときめいちゃうオトメであり、「トンマンのいない神国なんて、何の価値もない」とか告白されてもドン引きしない物好きだなんてことは知らないし、新羅はそもそも男女関係濃密で当たり前。プラトニックに生きてるピダムが異常であって、トンマンまでそうとは考えられない。


んでもって、「今やピダムは私の部下。いずれ屈服させるか、殺すかするさ~♪」とノー天気に考えてたチュンチュも、トンマンとピダムの結婚にビビります。トンマンの「部下」ならチュンチュのが身分的に優位に立ってるけど、トンマンの「夫」となれば話が違いますから。便殿会議での立ち位置を見るに、ピダムは「真智王とミシルの息子」ってちゃんと公認されてるし。
だからチュンチュは、一体どこまで考慮した上でピダムを夫にすることを決めたのかと、トンマンに確認する。上大等昇進は兵力獲得とピダムの造反を防ぐ為と理解出来ても、結婚にはこの二つを強化する効果しかないから。
そして、二人の結婚にさして政略的価値を見い出せなかったチュンチュは、トンマンの言葉を聞いて、トンマンは「恋愛結婚」をするつもりだと解釈する。政略的価値があるにしろ、それは二の次で、まず「ピダムと心を通わせたい。ピダムを離したくない。ピダムと寄り添いあいたい」と言うトンマンの願いあっての結婚だと確信する。
(そんなにお前働いてたかってツッコミはさておき)チュンチュ的には、43話でハグして泣いた時から、チュンチュとトンマンは二人で孤独な覇道を分かち合ってきたつもりだった。チュンチュだけが、常にトンマンの理解者たりえるし、逆もまた然りだと思っていた。なのに。

チュンチュ「今になって、あの覇道のイロハも理解してないような精神年齢の低いストーカー男とマジで恋愛したいって、叔母上乱心した!?とち狂ってんの!?」

トーゼンこう考えたチュンチュは、今まで鋼のおと……女だと思っていた叔母さんの生々しい恋愛事情にボーゼン。
若気の至りなんて言える年でもないのに、徐羅伐陥落の危機にオトメ心が目覚めたのか、「こうまでしてピダムを離したくない私の心を理解してくれ」なんて恥じらいながら言われた日にゃあ、(自称)病弱な彼のこと、目眩の一つも起こしたでしょう。(「女なんて女なんて…」とイライラしつつも、「ポリャンにやったみたいに、叔母上も定期的に抱きしめて優しい言葉をかけとくべきだった」と反省してたらイイナ…)(え)

チュンチュは、トンマンがくれた「ピダムが私との密約を破ったら、ピダムを殺せ」と言う勅書に免じて引き下がりはしたものの、出来ることなら今すぐにでもピダムを失脚(あるいは抹殺)させたい。貴族達が、「ピダムを王に!」と本気で動き出す前に。

また、トンマンはチュンチュの危惧を正確に理解していたと思う。貴族達の思惑も、密約が露見した時に何が起きるかも。
でもピダムが旗頭になろうとしない限り、復耶会の時のように、チュンチュに貴族達を従わせるよう命じればいいと思っていた。私兵を奪って牙を抜いて、相手を屈服させてから配下にすればいいと思っていた。…トンマンと結婚した以上、ピダムはトンマンを裏切らないと確信していたし、ピダムが幸せボケしまくるとも思っていなかった。
…フツーの夫婦同士なら、夫婦喧嘩で終わることも、全部が反乱の火種になり、ピダムは発火体質なんだと言うことを、トンマンは懸念しつつも、見てみぬフリをしていた。

あと少し、自分に残された時間はあと少しだから、大丈夫、乗り切れる。

そのちょっとした心の緩みすらも、許されないのだと言うことに気付かないフリをして、トンマンはピダムと結婚した。安らぎを、手にした。短く脆い、小さな小さな安らぎを。
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