善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

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殺しのボーダーライン。@ヨムジョン、トンマン

SSを更新せねばーと思うのですが、せっかく女王時代のキャラについての考えがまとまってきているので、キャラ語りを優先しようかと思います!
……またしてもふと思ったのですが(何度目だw)、50話までの話に惹かれないのは、やっぱりミシル美化(と言うかミシルを引き立たせる為に他のキャラを壊し過ぎ)が激しいのと、ミシル自身が1話から変化のないキャラであることが原因かなーと。よく出来たキャラで、トンマンが賢いぶん、ミシルの打つ手も手が込んでいて宜しいのですが、ディズニーとかゲームの悪役くさいんですよね…。(まためんどくさいことを…)

てなわけで、好きな悪役の話をしようかと思います!
ワガママにいくんだぜベイビー!(誰)

ヨムジョン1
「いやぁ~、私が悪役ですか」

そう、ヨムジョンと。

トンマン1
「……私のどこが悪役なんだ?」

トンマンについて。


* *



シェイクスピアの悪役を彷彿とさせる存在、ヨムジョン。

その悪役と言うのは、『イアーゴー』。『オセロ』の悪役。
ムーア人であると言う『劣等感・コンプレックス』に苛まれ、「俺なんかが愛されるわけがない」と愛する女性の心を信じられない『オセロ』はピダムにぴったりだし、愛する男の全てを許し、愛し続けようとするデズデモーナはトンマンにぴったりじゃなかろーか。オセロがデズデモーナに口づけしながら死んでいくのは、「私のトンマン」と最上の愛情表現をしながら死んでいくピダムとも重なるし。(サンタクはイアーゴーの妻エミリアでw)

ただ、トンマンはデズデモーナとは違う。
彼女は王であり、イアーゴーにとってはキャシオーでもある。

*

トンマンの女王時代、後継者問題は深刻だった。
彼女に子供がいないからではない。トンマン自身はチュンチュを後継者と決め、即位式でも彼を王妃と対になる位置に立たせていた。
では、何が問題か。

それは、『SS それでも、大切だった』でも触れたように、チュンチュがあまりに苛烈だと言うこと。復讐を諦めようとしないと言うことだ。
しかも、トンマンが王になって暫く経てば収まるかと思いきや、そんな気配もない。重臣達ですら、チュンチュが王になればあっさり処刑されていく可能性がある、そんな状況。

ヨムジョンはそれを肌でもって知ったことにより、チュンチュからピダムへと「完全に」乗り換えたのだと思う。

そもそもヨムジョンがチュンチュを奉じていた一番の理由は、「チュンチュの血筋が良い」から。
最も無理なく王座に座れる血筋でありながら、冷遇されていた少年――だからこそ、ヨムジョンは彼に目をつけ、隋にいた頃から何くれとなく世話をしていた。

ムンノに三韓地勢を作らせ、チュンチュを奉じて、権力を得る。ひいては三国統一を果たし、その王の一番の家臣となる――。
それが、商人たる彼の目標であり、限界だとも考えていた。

ところが、その考えはミシルの乱を経て僅かに変化する。
ピダムと言う、より良い『馬』を見つけたから。
王の息子であり、宮中の実力者だったミシルの息子。『ミシル』と言う大いなる恐怖を継ぐ者。天才的な頭脳を持つチュンチュに対し、乱世に相応しく、天才的な武芸の腕を持つ男をヨムジョンは見つけた。
しかもピダムには、欠点がある。彼には才覚はあっても、大勢の人を纏める手腕がない。だからヨムジョンはそれに付け入って(と言うか、お互いの欠点を補い合う形で)、自らの能力を存分に発揮した。ピダムの良き手足となり、司量部を切り盛りする一方で、貴族達とは「商人」として接触し続けた。
全ては、ピダムを王にし、自分がその一番の家臣となる為だ。

しかし、貴族達がピダムを担ぎ上げた理由は違う。
彼らには彼らの理由があって、ピダムを王にしたいと思っていた。「チュンチュを王にさせない為の対抗馬」があくまでピダムであって、ヨムジョンのように、その後について深く考えているわけではない。トンマンのように王権強化に走られるのは困りものだが、それ以外には野望と言うほどの野望はない。
チュンチュを王にさせたくはないし、それは死活問題だけれども、狙うのはあくまで「チュンチュの失脚」。殺すかどうかは、その後の話で、王になった者が決めることだ。


一方で、ピダム一派の中でヨムジョンだけは、チュンチュはいずれどんな手を使っても殺すべきだと判断していた。
ちなみに「いずれ」と言うのは、「チュンチュ亡き後はピダムが確実に王位継承者となると、決まった時」が来たら、と言うことで、だからユシンの復耶会問題が片付き、その一方でユシンの王位がないとわかり、さらにはピダムがトンマンの夫となった60話で、流れ矢がチュンチュに当たったことを聞いたヨムジョンは嗤う。

ヨムジョン2
「ユチョクの代わりに、チュンチュを殺しておくべきでした」

チュンチュが死ななかったのが残念だ、と。
そしてそんなヨムジョンを、ミセン達は理解出来ない。チュンチュも、まさかヨムジョン(と言うか、貴族達)がそこまでするとは考えてはいない。
ヨムジョンと同じことを考えたのは、ただ一人。

トンマン2
「その矢はお前を狙ったのではないか?」
「いいえ、違います。ユチョクを殺そうとしたのです」
「いや、違う。奴らの狙いは、お前だ」


チュンチュとミセンら貴族達は、同じ種族。彼らは政争の敗者には死が待っていることは知っていても、身分を飛び越え名分もなく王族を殺すことは有り得ない、と言う暗黙の了解がある。
チュンチュの祖父真智王や父ヨンスが敗れた時も同じだった。あくまで放蕩なり戦争なりの大義名分があり、彼らにも落ち度があった為に殺された。チュンチュは祖父や父ほど飛び抜けた行為は(表立っては)していないし、そもそもユチョクを殺すことに大義名分はない。
大義名分のない反逆はしない、と言うのは当然の了解。

ヨムジョンにはその『暗黙の了解』がない。
そして、もう一人、ヨムジョンと同じように下から這い上がってきたトンマンにも、それはない。

二人とも、『暗黙の了解』を知らないわけではない。知らなければ、宮中で生き残れないだろう。
でも二人は貴族や支配者層として育ってはこなかった。彼らはあくまで被支配者層として、その目線でのし上がってきた。支配者層の者達の『暗黙の了解』を学び取りながら。
(ピダムには、「トンマンが可愛がってる小僧を殺すなんて有り得ない。嫌われる」と言う暗黙の了解があるしw、そもそもこれまではトンマンや周囲が行動を制御してきたので、『暗黙の了解』を知らなくても生き残ってこられた)

だからこそ、ヨムジョンとトンマンは、貴族達がピダムを担ぐ真の理由、最終目標が『生存』であることを知っている。

「チュンチュが王位に就いたら、殺される。だから、ピダムを王に」
最終目標はピダムを王にすることではない。権力をふるい、何かを成し遂げることでもない。
大切なのは、
『死刑執行人チュンチュから逃れること。チュンチュの存在を消すこと』
つまり、チュンチュを倒さなければならないし、チュンチュの王位継承を阻まなければならないけれども、暗黙のルールがある以上、貴族達が直接チュンチュに手を下すことは出来ない。有り得ない。そんなことは考えられない。
――王になる予定のチュンチュに手を下すのは、あくまで『王になる者』でなければならない。
だから、ピダムが担ぎ上げられた。

ヨムジョンは貴族達を操りながらも、彼らの『暗黙のルール』には従ってきた。
そのルールを破れば、貴族達が離れるかもしれない。禁忌を破るのは、諸刃の剣。彼らを引き摺り込むには、よほどの覚悟がいる。そんな決断は滅多に出来るものではない。

全てを理解した上で、『時』は来たと感じたからこそ、ヨムジョンは「チュンチュを殺しておくべきでした」と嗤う。チュンチュが消えれば、そもそもピダムと向こうを晴れるような好敵手はいなくなる。ユシンはあくまで臣下であり、もう王にはなれないから、厳密にはピダムのライバルではない。

トンマンもそれがわかっているからこそ、ユシンが捕らえられた後、チュンチュに「いつまでも私の後ろで楽をするな」と警告した。
ユシンがピダムと二大巨頭となっている間は誰もチュンチュを槍玉にあげようとはしなかったけれども、ユシンから『王位継承権』が失われた瞬間に、ピダムはチュンチュのいる場所まで上がってくる。トンマンが結婚しようとしなかろうと、必ずそうなる。

ぶっちゃけ、トンマンがどこまでがヨムジョンの差し金か気付いていたかどうかはわからない。ヨムジョンが黒幕だったことに気付いたのは、フクサンの一件がバレた後だったかもしれない。

でもトンマンは、「ピダムの勢力に、私と同じ視点を持つ者がいる」ことには気付いた。
だからこそ、チュンチュが「まさか、あの場でユチョク共々私を殺そうとするなんて……」と驚いている中、トンマンは宣言する。

「私の忍耐も限界だ」

これは、ヨムジョンの

「ユチョクの代わりに、チュンチュを殺しておくべきでした」

と同じこと。


『暗黙の了解』を守る時代は終わった。
ボーダーラインを突破する時が、来た。

でも、そのことを正確に理解していたのは、トンマンとヨムジョンだけ。


……じゃないかなーと思うんですがどうなんでしょうねー。(え)
チュンチュがこの時からさらにブチ切れるのは、トンマンによって知った「命を脅かされた」と言う現実が、元々強い彼の生存本能や復讐心をより燃え滾らせたからでは。……で、ユシンとアルチョンは、その辺イマイチわかってないと思う。二人は細かいこと考えられないから(ちょ)
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  1. 2011.02.05(土) _15:04:28
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