善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

RhododendRon別荘

.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --.--.--(--) _--:--:--
  2. スポンサー広告
  3. [ edit ]

SSS かまってかまって

台風が広い範囲で猛威を振るっていますが、皆様ご無事でしょうか。雨女の管理人は、外に出て数歩歩いただけでザーッといきなり豪雨に襲われたりと、きっちり雨女としてのセオリーを守っていますw

さて。大王世宗、面白いです。三話を見て、面白くて泣いて感動したんです…が、み、見続ける自信はちょっとなくなってきました…。
ギャグパートと言うか、立ち回りとか、気が緩むシーンがないせいか、めっちゃいい役者さんだらけでツッコミなんて入れる隙もない出来栄えなのに、一話見るだけで疲れ果てています…(ちょ) 物語がよく出来ているだけに、ツッコミを入れることもなく、シーン…としたまま真面目に見て、見終わったらどーんと暗くなっていると言うw
うーん……どうも、これは私みたいな切り替えが苦手な人間には、精神衛生上よろしくない気がします。ガプスさんは相変わらず好みで、王后様も「キター!」な感じで素敵なのですが(意味不明w)、うーん…(悶) これを見て一時間以上鬱々とするなら、その間にもっと気楽な宝塚とか流し見しながら、SSとか書きたいなあ…とちょっと悩んでおります(汗) でもよく出来てるんだよなあ……うーんうーん…。

続きは、あま茶様が掲示板に投稿してくださった、家族ネタの漫画の続きになるSSSですー。連休中に投稿する予定でしたが、遅れてすみません(汗) 頂いたコメントへは、また明日お返事します!(あ、コメントお待ちしてます、すーさん!気になりますvv)


* *


 年も明けて間もない、肌寒い昼下がり。ヒョンジョンがうとうとしてくる時間になると、ピダムは決まって無口になった。それは、可愛い息子を少しでも安らかに寝かせてやろうと言う親心――と言うより、少しでも煩くすればトンマンに邪険にされ、さらには、『(ピダム曰く)貴重な』夫婦の時間が減ってしまうからでもあった。
 ちなみに、そのように切実かつ絶対の理由を抱えているピダムは、例えしつこく食らいつき問い質したいことがあっても、そのような時間には絶対に問い質したりしなかった。……そして、その代わりに、ヒョンジョンがトンマンの手から離れた瞬間に、さあ時は来たと言わんばかりに妻の後を追い回し始めた。

「ねえ、トンマン、さっきなんて言ったの? 「あーはいはい」しかわかんなかった」
「んー」

 対するトンマンはと言えば、肩が凝ったと腕を回している。日に日に重くなるヒョンジョンを長い時間抱えているのは、やはりそれなりに疲れるものであるらしい。
 尤も、トンマン自身は、「王冠と礼装の方が何倍も重かった」と言い張り、決して息子のことを「重い」とは言わなかったが。

「なんの話だ?」
「さっき、ヒョンジョンに「食べちゃうぞ~」って何回もやってただろ? ヒョンジョンばっかりずるいよ」
「……」

 どこが「ずるい」のか、とは、トンマンも聞かなかった。無残にも二つに裂けたおしめも見たし、ヒョンジョンが昼寝を始めるなり、ピダムが次は自分ださあ構ってくれと迫ってくるのは、毎日の恒例行事でもある。もはや挨拶代わりのようなものなので、トンマンもいちいち相手にはしていられなかった。
 片や、ピダムもトンマンからそのような仕打ちを受けることに慣れてきている。んー、と暢気に背を伸ばすトンマンの前に回り込んで、ひょっこりと顔を覗き込むピダムには、もはや妻からの愛情の有無を疑っている様子はない。

「なあ……トンマン?」

 とは言っても、妻からの愛情の多少については確かめずにはいられないらしく、ピダムは「抱きしめる」以上のことを目的として、このようにもの言いたげにトンマンの名を呼ぶことが多かった。

「トンマン……?」
「……」

 それも、トンマンが名を呼ばれると弱いと言うことを心得た上で、そうしてくる。さらに、例え息子が可愛くても、まだ言葉も喋れない息子は、彼女の名を呼んでくれることなど有り得ないとわかった上で、そうしてくるのだ。その証に、じりじりと距離を詰めてくる双眸は、確信のようなものも秘めていた。

「トンマン」
「…………」

 やがて、ピダムに対する反感と愛おしさが鬩ぎ合う時間が終わると、トンマンは一息ついて顎を少しだけ前に出した。

「トンマン……」

 それが受諾の合図だと知っているピダムは、ふわりとした唇を軽く啄ばんで、しかし、啄ばむだけでそれ以上のことはしなかった。

「ピダム?」

 思わず驚いて顔を上げたトンマンを見下ろして、ピダムは口の端を片方だけ上げた。
 ――いつもトンマンの良いようにされていては、面白くない。
 ピダムはフフンと心の中で鼻を鳴らすと、ちょいちょい、と自分の頬をつついた。髭はきっちり剃ってあるし、洗いもした。ヒョンジョンとの違いは、四十年の年齢差だけである。ちなみに、その差が一番の問題であることを、ピダムは理解していなかった。

「食べてくれる? いつもしてるみたいにさ」
「『いつも』そんなことはしてないだろう」
「してるよ。いっつも、二人で食べ合ってるじゃないか」
「……ピダム」

 なんで昼間からそう言うことばかり考えているんだ、とトンマンはこめかみを押さえて背を向けたが、ピダムはピダムでめげる様子がない。

「トンマン、待ってって。なあ、ヒョンジョンは寝たんだし、一緒にいよう」
「眠いんだ。少し昼寝がしたい」
「昼寝? 眠くないよ」
「私は凄く眠いんだ。昨夜もヒョンジョンは夜泣きをしたし、お前はお前で離してくれないし……」

 女王だった頃は、もっと一日の間に様々なことをしていたはずなのだが、おかしなことに、今では夫と息子の相手をしているだけで日が暮れ、夜が明けていく。書物を紐解く暇もなければ、何かを思い悩む暇もない。食欲が湧かないなどと言うこともなければ、頭が痛くて眠れないと言うこともなかった。
 それはいいことだ、いいことだとトンマンは心の底から感じている。あくせく家事をする必要がないのはピダムが全てしてくれるからで、稼ぐことに精を出さなくて良いのも、ピダムが小銭を稼いだり、徐羅伐からの支援があるからで、こんなに幸せなこともないと思う。……あとは、眠る時間さえあれば完璧なんだが、とチラッと思ったりもするが、そんなことは些細なことだ。

「トンマン、昨日は、ちゃんと言われた通りに、夜更かしさせたりしなかっただろ?」
「はいはい。わかった、わかった」

 夫が多少しつこいことも、勿論、今に始まったことでもなく、むしろはっきりものを言うようになっただけ有り難かった。
 結局、欠伸を噛み殺すと、トンマンはヒョンジョンの隣にころりと寝転がった。

「トンマン……」
「ピダム、来て」

 そしてぽんぽんと自分の後ろを叩いてそこへピダムを寝転がせると、二人で一つの布団に包まるようにして、ピダムの胸に寄り添った。そうすると、ピダムの方も、身体が勝手に受け入れる体勢を整え始める。小さな頭を肩に載せると、ちゃんと肩を抱いていた。

「あのね……」

 そのまま、トンマンは半ば眠気に負けつつ語りかけた。

「さっきは、「ピダムもあとで食べてやるから」って言ったんだ。だから……食欲が湧くまで休ませて。そうしたら、ちょこっとじゃなくて、たくさん食べてやるから……」

 息子を起こさないようにと言う配慮による、とろりとしたその囁きは、夫に対しても威力が絶大だ。途端にピダムはへらっと笑み崩れると、よしよしとトンマンの髪を撫でた。

「うん、わかった。トンマン、おやすみ。起きたら、ちゃんとかまってよ」
「ん……」
「約束だよ」

 そうしてピダムの囁きを最後まで聞き終えるより早く、トンマンは少し硬い枕と何よりも心地良い安堵に包まれて、赤子のように眠った。



***

タイトルは、「構って構って」ではなく、「『構って』か、『待って』」だったりします。ピダムのトンマンに対する常套句と言う意味で。(ちょ)
関連記事
スポンサーサイト
  1. 2011.07.19(火) _23:23:35
  2. 連載外伝~幸せ家族計画~
  3.  コメント:4
  4. [ edit ]

<<7月20日に頂いたコメントへの返信 | BLOG TOP | 7月15日と16日に頂いたコメントへの返信>>

comment

隠居連載所感

  1. 2011/07/20(水) 12:00:00 
  2. URL 
  3. 天人唐草 
  4. [ 編集 ] 
緋翠さまこんにちは!
先日、いきなりこちらに参入して纏まりの無いレス残した天人唐草でございます~。

緋翠さまの好みは、本田博太郎氏…^^なかなか渋い趣味ですね、さすが。適度にアクがあって個性的な色気がある…変態っぽい役ばかり…アハハ。私は佐藤慶さんが好きだったのですが、あの方のポジションを次ぐ現役俳優さんがいないのが寂しくもあり…実は本田さんは、私の中ではポスト佐藤慶候補の一人なんですが、若干器用過ぎるキライがあるかも…。

>ナムピダム=秀吉

ニャハハ~、そうなんですよ~~、秀吉役者に墜ちるなんてこれまであり得なかったんですが…はぁぁぁ~溜め息。

ナムピダムが秀吉なら、ユンスチュンチュは家康でキマリ、ですね~、見事過ぎる対比。ユンスくんの若年寄演技は太王四神記の頃からハマってましたから…。(人を陥れる場面とか出色で、恐るべき中学生だった)。

ところで、隠居連載、堪能させていただきました~。

あの~、不躾な質問で恐縮なんですが…チビッ子(特に疳性で夜泣き虫タイプ)のいる夫婦の悩み(笑)がリアル杉で…お若い未婚の緋翠さまがどちらで取材なさったのか…という素朴な疑問っちゅうか、関心が沸き上がってきまして…実は、ウチもこんな家族構成の高齢出産組なので他人事と思えず…邪険にするとすぐイジケルめんどくさい夫と疳の虫が強くて朝まで夜泣き虫なチビに悩まされるトンマンママにめちゃくちゃシンクロ状態な当方です…。因みにウチのチビは娘で、夫は溺愛してますが、只今幼稚園生の娘から夫は見事にウザがられてます(哀れ…)。

でも、トンマンは偉いな~~、あんなウザいダンナ(ピダムごめんよ)を辛抱強く?受け止めてあげてるし…
家事や仕事から解放されてる分、何とかなってるとも言えるけど…。
我が身を顧み、思わず反省、ですわ(汗)。

女王時代を未見な分際でなんですが、隠居編にはメチャメチャハマりました~ウザさ満点、オズオズフェチ型ピダム旦那はナムさん以外ありえんくらいツボ杉で…(笑)あ、でもこういうナムピダムに萌えてます、ワタシ…(赤面)

それにしても緋翠さま、ホントに「美人図」御覧になってないんですか?
信じられない~~です。

隠居連載における家族円満の教訓その一、

「ウザくても優しく」ですね~(シミジミ…)。



おはようございます

  1. 2011/07/21(木) 08:47:25 
  2. URL 
  3. すーさん 
  4. [ 編集 ] 
えーーっと、固いコメントはこの後に入れさせていただきますが。。。

やっぱり、隠居生活はいいですねーー
ウチの主人もピダムちっくに「かまってよーー」って拗ねるタイプなので夏は本当に、心底、暑苦しいです(笑)

ベットでも私が真ん中なので両側の夫と息子が手やら足やらで私を抱え込むのが・・・・・・あせもができます(いや、マジです!!!)

なので、トンマンの苦労が分かります
幸せなんだけど暑苦しくて、でも幸せなんだよなぁ~ーって(笑)

ただ、冬はありがたいんです

夫も息子も体温高くて「ぬっくぬく」なんで、冬はウェルカムなんだけど・・・・この時期からは(笑)

ああ、反動なのかいつにもまして軽い内容だわ!

天人唐草様へ

  1. 2011/07/21(木) 18:35:55 
  2. URL 
  3. 緋翠@管理人 
  4. [ 編集 ] 
天人唐草様、こんばんはーvお返事ありがとうございます!

さすがに知名度がそんなに高いとも思えませんから、本田博太郎さんが好きとはなかなか言えませんねー(笑)
佐藤慶さん!こっ、光栄です…!(←お前が言うことかw)
でも、私も、佐藤慶さんと比べると、本田博太郎さんは器用と言うか、醸し出すオーラが軽いと思います。丹田に響くような重みがないと言うか…。鬼平だと、佐藤慶さんなら大親分キャラですが、本田博太郎さんは子分か一匹狼か変態キャラ、と言う気がするんですよー(笑)
佐藤慶さん系…とは、ちょっと違うとは思うんですが、舞台俳優の千葉哲也さんは、丹田に来るラスボス系(?)としてインプットされていますw

>若年寄!(爆笑)

ああ、すみません…!本来、若年寄って職名なのは知ってるんですが、あまりにスンホくんにぴったりで爆笑しましたww
徳川役者の西田敏行さんが「昔、秀吉を演じた時、家康がほんっとに小憎たらしかった(笑)」と仰っていたので、まさに秀吉ピダムと家康チュンチュは正しい関係ですねー!あ、私は三英傑の中では家康が一番好きなので、好み通りでホッとしています(笑)

>隠居連載のネタ元。

実は私、赤ちゃんを一度しか抱っこしたことがないと言う赤ちゃん運のなさを持っているので(笑)、赤ちゃんに関してはしっかり調べました。育児ネタの漫画を立ち読みしたり(買いなさい)、育児ブログを見たりしないと、まず、授乳する間隔とか、赤ちゃんはいつ寝ていつ起きるかとか、排泄の回数や身長体重の増減、首が据わる時期などの基本的なことすらサッパリわからなかったので…。
あとは、うちの弟が超逞しくやんちゃな乳幼児だったことは母から聞いていたので、赤ちゃんヒョンジョンの仕草なんかについてはそこからヒントをもらい(ばったんばったん跳ねるとか)、あとはピダムを見て、「ピダムの子供なら、手間のかかる赤ちゃんに決まってるな」と勝手に決めて(笑)、作り上げました。

ただ、夫婦の悩みは、その、育児ブログなんかでもさすがにあんまり書かれていませんし、聞けませんし(笑)、ヒントがなかったので、とにかく赤ちゃんヒョンジョンとトン&ピから妄想しました。なので、リアルと仰って頂けて嬉しいのと同時に驚いていますw
かなり特殊な夫婦なので参考になるかは怪しいですが(汗)、天人唐草様の慰めになれれば幸いです!うちの母は、「子供は一人より二人いた方が、二人で遊んでくれるぶん、楽よー」と言ってましたが、どうなんでしょう。

父と娘って、難しいらしいですねー。私の場合は、小さい頃から一度も「お父さんと結婚する」なんて可愛いことは言わず(笑)、でも一緒に時代劇やクイズ番組見てお煎餅食べてる、って距離感なので、それを目指されてはいかがでしょう…!(←娘さんがオヤジ臭くなりますので、あまりオススメはしませんw)

『美人図』は、看板だけなら新宿の映画館で見ましたが、本編は見てませんねー。
言葉が悪くて申し訳ないのですが、私、芸術家とか庶民とか義賊の話が苦手なんですよー(汗)(←爆弾発言w) まだタダならチラ見してもいいかな、と思うんですが、映画はお金がかかりますから、見るものはかなり選んでしまいます(笑)

「ウザくても優しく」……これ、ピダムと付き合う際の秘訣でもありますねw

すーさん様へ

  1. 2011/07/22(金) 17:37:12 
  2. URL 
  3. 緋翠@管理人 
  4. [ 編集 ] 
すーさん、こんばんはーv
いやはや、丁寧なお返事をありがとうございます!今回は一つずつお返事させて頂きます。

夫がかまってちゃんだと、逃げ場がなくて本当に大変そうですねー(笑) 二次創作の世界なのでなんとかなっていますが、現実にいたら、確かに真夏にはストレスの元になりそうですw
と言うか、親子三人で一つのベッドに寝てるんですか!?うへぁ、大変そうですね……。そろそろ息子さんは分けてもいい気が(笑)

トンマンは十年以上、誰かと気兼ねなく触れ合うことがなかったので、引っ付き虫が二匹いても平気なのではないかと思いますw夏は……どうなんでしょう、「礼装よりはマシ」と自分に言い聞かせるのか、「暑い」と邪険にして、夫が拗ねるのか(笑)

軽い内容でも大歓迎ですよー!…と言うか、私は皆様のブログに軽いコメントしかしてません…っ(汗)


 管理者にだけ表示を許可する
 




PAGE
TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。