善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

RhododendRon別荘

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将望『サビシイ』

運命の迷宮の追加スチルを見て大興奮。

ちょ、ヒノエくんが流鏑馬流鏑馬流鏑馬!!(落ち着け)

ついでに銀さんと知盛も増えてるようで嬉しいです。あ、そう言えば銀さんはどんどんスチルの密着度が高まってますよね。夢浮橋の時もあの兄弟は怖かったですが(あの二人だけ雰囲気が18禁くさい…)、今回も大丈夫なんですかね。知盛の立ち絵とか脱いだ後みたいなんですが。

続きから将臣くんと望美ちゃんSSです。


* * * *

褥の中で二人、ころころ転がりながら指を絡め、ぼんやりと過ごす一時。
本来ならば心地よい倦怠感にまどろみながら、将臣は眠ろうとしていた……のだが。
どう言う訳だかごくごくたまに将臣より寝つきの悪くなる望美は、その夜、ぷすっとした声で呟いた。

「ふと思ったんだけどね、将臣くん」

心なしか、将臣の片手を握り締めている望美の両手に力が入ってきている。
はじめは弱かったそれが、徐々に骨を折ろうとせんばかりに強くなった為に、なんだか嫌な予感がして将臣は重い瞼をなんとか持ち上げた。
さて、何を言うつもりかと視線を向けてみれば、望美は随分と真剣な顔をして将臣の手を握り締めている。

「……なんて言うか、将臣くんを若返らせたくて仕方がないんだよね」
「………………は?」

おい、今なんつった。
若返り?
……二十二歳の俺が?

「…………望美」
「何ー?」
「お前は疲れている。今すぐに寝ろ。絶対に寝た方がいい。よし、いいな。おやすみ」
「ちょ、ちょっと、待ってよ将臣くん! 違うって、本気だよ、私!」

本気なら尚更困る、とひっそり毒づいて、将臣は寝かしつけようと押し倒した望美をじとーっと睨んだ。

「……若返れってのは、あれか。物足りなかったって事か? 十代の勢いがないって?」
「違うよ、もう!」

顔を赤くしつつも望美が本気で殴ってきたので、とりあえず将臣はその上から退いた。
眠いせいか、どうにも反応が鈍い。

「そうじゃなくて……その、将臣くんの手って、もっと薄かったって言うか、肉がなかったって言うか……体もだけど、分厚くなったなって思って」

再会した時に感じた違和感は、髪が伸びた事、背が伸びた事だけだと思っていたけれど。
実際に一緒に過ごすようになると、あの時感じた違和感――以前の将臣にはなかったものは、たくさんあった。
全部が全部、今の将臣を作り上げているものだから、それらに対して、一概に消えてしまえとは思わないけれど。

「なんかね、寂しい」
「寂しい……?」
「うん。将臣くんがもう、同い年じゃない、同級生じゃないって思うと……なんかね、それが寂しいんだ」

生まれた時から一緒にいた。
だから当たり前のように、お互いに一歳一歳年を重ねていくのを見るものだと思っていた。
――それが、ぽっかりと三年も空いてしまった。
それがとてつもなく寂しい。
哀しいわけではない。
ただ、寂しい。

望美の言わんとしている事を、将臣はおおまかではあっても感じ取ったらしい。
将臣は困ったように苦く笑って、望美の手を掴んだ。
掴んだ手にあるのは、将臣には覚えのない硬い剣胼胝。
幾つもあるそれは、手弱女が持つべきものではない。
それを有するのは、一騎当千の兵だけ。

「俺だって、寂しいんだぜ?」
「……将臣くんが?」
「ああ」

それに、ちょっと妬ましかった、と将臣は声に出さずに付け加えた。
誰が、と言うことではなかった。
ただ、二人を離れさせた運命のようなものが妬ましかった。「妬ましい」と言う言葉が果たして当てはまるのかどうかもわからないが。

「まっ、でも今は寂しくないぜ。一緒にいるだろ? あれだ、三年くらいは離れてた方が良かった、って後で思うようになるかもしれないぜ?」
「そっかなあ」
「ん」
「……そうかな」
「そうだって。考えてもみろよ。俺達ずーっと一緒だったら、相当世間知らずになるとこだったぜ。お前も、なんだかんだ言っても俺が一番お前に合う男だって思ったろ」
「…………どっからそんな自信が来るの、もう!」
「そうだな。……俺がやっぱ、お前が一番合う女だと思ったからかな」
「――」
「な?」
「……ヒノエくんじゃないよね?」
「ちげーよ」

カッと笑うと、将臣は望美の額に自分のそれを軽く当てた。
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  1. 2009.08.29(土) _10:53:57
  2. SS<遙か3>
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