善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

RhododendRon別荘

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対立と調和と下克上。@ミシルチームとピダムチーム。

私は『善徳女王』はミシルが生きている頃より死んだ後の方が面白い、と本気で思っているのですがw、もちろん、女王時代で残念だなぁと思う部分はあります。
それは何かというと、ピダムチームの描かれ方!これだけは、良くないなぁと思います……という話を、以下に。





* *


個人的に、ミシルというキャラクターの興味深いところは、『対立と調和と下克上が内在するチーム』を抱えていることだと思うんですよ。
例えは、セジョンさんは気の弱い使えない旦那っぽいポジションながら、実は上大等として主要貴族を掌握し、いざとなったらミシルを差し置いて即位する力を秘めている。ハジョンにも、同じく皇位継承権がある。また、ソルォンさんには、ミシルを惹き付けるだけの武力があり、自棄になればセジョンさんを殺す力もあり、ポジョンには花郎として、暗殺部隊としての任務遂行力がある。そして、ミセンには神権を維持する上で欠かせない外交力と、そのカラクリを生み出す力、さらには芸術面で支持者を作る力もある。
……と言ったように、ミシルチームの面々には、個々にミシルを脅かす力があり、また、互いに鋭く対立する可能性もありました。ミシルチームを見ている際の緊張感は、こんなチームをミシルはどうやって纏めていくのか、と言う緊張感でもあったと思うんです。んで、実際に、ミシルは、『おだてる・泣き落とし・色仕掛け・脅迫・逆ギレ』と言ったバラエティ豊かな掌握術を見せてくれました。

しかし、ピダムチームは、『対立と調和と下克上が内在するチーム』ではありませんでした。
何故なら、ミシルと違ってピダムはチーム内の誰よりも確かな皇位継承権を持っていますし、チーム内には対立がありません。普通なら、新参のヨムジョンと旧ミシルチームや、チュジン達中堅貴族との間に利害の不一致があってもおかしくなさそうなのに、それもない。代わりに、ピダムチームはピダムなしでは生きていけないのに、あのピダムを傀儡にしようとする、と言う、かなり妙な立ち位置が形成されていました。
正直、これでは面白くなるはずがないですし、何より、ピダムの掌握術が中途半端に見えるのも、ピダムチーム内にあるべき対立をちゃんと描かなかったからだと思うんですよ。

や、ピダムチーム内にも対立らしきものはあるんです。例えば、ヨムジョンがチュンチュを殺そうとした時なんかに。
でも、それではあまりにも描くのが遅すぎます。ヨムジョンを掻き回し役として使うなら、それこそセジョンさんとソルォンさんの違いが子役時代に打ち出されたように、女王時代の初期に描くべきだと思うんですよ。例えば、チュンチュに命じられてテナムボの始末をしたのはヨムジョンである、と言った描写を入れるとか、チュジン達とハジョン&ポジョンの間にある絶対的な不信感とか(チュジン達は裏切ったし、ポジョンはワンユンの父を斬殺してるんですから)、そう言ったピダムチーム内の対立要素があれば、ピダムに対する印象はより良くなったんじゃないかなーと…。
何より、セジョンさんの引退の時も、セジョンさんの口からハジョンやソルォンさん達に、ピダムを担ぐ難しさやそうしなければならないソルォンさん達に対するイヤミなんかをチクッと言わせたりすれば、より不穏な空気になった気がするんですよねー。

また、国婚後のピダムの「私の勢力は自分で掌握します」みたいな宣言がいささか間抜けなのも、それまでに「分裂しがちだったピダムチームをピダムは自力でまとめあげてきた」と言う描写が欠けているからじゃないですか。見てる側が、「んなこと言っても、ピダムには何も取り引き材料がないじゃん……」と思っちゃうような描かれ方なんですよね、ピダムチームって。
だから、ピダムチームを面白くするには、チーム内の勢力を

・中堅貴族と元十花郎(セジョンサイド)チーム
・旧ミシルチーム
・ヨムジョン

の三つに分けて、この三つにセジョン・ソルォン・ミセンが担ったような役割(ピダムとの距離感)を与えればいいんじゃないかと。
↓以下、勝手に考えた役割。↓

・中堅貴族と元十花郎(セジョンサイド)チーム【セジョン】
チュジン、スウルブ、ホジェ、ピルタン、ワンユンのこと。
そもそもピダムとの関係が希薄で、互いに信頼がないが、無視できない勢力として尊重し合っている。ただし、スウルブの不正を知っているように、ピダムは彼らの致命傷を調べあげ、それをバラさない代わりに従わせている。
王になるのは、トンマンでもチュンチュでもピダムでもいいと思っていたが、伽耶勢力の台頭や、テナムボの顛末、ユシン一家の軍権掌握、さらにはピダムに弱味を握られていることなどによって、消去法でピダムを選択した。ピダムに生き残りを賭けている。旧ミシルチームとはわだかまりがあるが、ヨムジョンには警戒心がない。

・旧ミシルチーム【ソルォン】
心情的にも血縁的にもピダムの身内。本来はチーム内に対立要素があるが、セジョンの引退と、皇位継承権が圧倒的に上のピダムの出現や、中堅貴族チームとヨムジョンへの反発により、対立要素は薄まった。中堅貴族チームに対しては裏切り者と冷ややかで、チュンチュに忠実だった成り上がりのヨムジョンのことも信頼してはいない。
王にしたいと思っている相手はピダムだけだが、ハジョンとポジョンは嫉妬があるので微妙。ソルォンとミセンはヨムジョンを警戒している。

・ヨムジョン【ミセン】
キングメーカーになりたいと言う明確な狙いがあり、ピダムと違って経済的に他勢力と繋がっている。基本的に成り上がり者として低く見られているが、「特に理由もなくミシルを裏切りピダムを生かした張本人」として、ソルォンやミセンからは「裏切る基準がわからない」と警戒されている。ヨムジョン自身はわりと嘘は言わないが、周囲を見て言葉を発するべきか否かを考える為、だんまりも多い。
チュンチュからピダムに鞍替えしたのは、トンマンの命令に逆らってテナムボを始末するチュンチュを見た結果、「ピダムには罪悪感を感じるゆとりがあり、そこに付け入る隙があるが、チュンチュにはそんなゆとりはない」と感じたから。ピダムとはムンノ時代からの繋がりなので、ある意味一番ピダムが油断して素を見せてしまう相手で、距離感も近い。



これはあくまで私の勝手な想像ですがw、まぁピダムチームにはこういう風に様々な要素を入れたり、また入れることによって彼らが何故トンマンを受け入れてもチュンチュは受け入れられないかを描くことは出来たと思うんです。ミシルをさっさと死なせて、あと五話か十話ぐらい話数を確保しておけば。←暴言w
そして、ピダムチームの掌握には、ミシルチームと違ってピダムとチームとの恋愛関係を利用できない分(利用したらちょっと気持ち悪(以下略))、トンマンとピダムの恋愛関係が入る余地があると思うんです。なんというか、トンマンとピダムの恋愛関係に対するピダムチームの反応は、ドラマでは終始積極的なんだかそうじゃないんだか微妙な描かれ方だったじゃないですか。でも、ピダムチームが三つに分かれていれば、三者三様の反応があって、緊張感が増したんじゃないかなーと。
↓例えば↓

・中堅貴族と元十花郎(セジョンサイド)チーム
このチームは、伽耶勢力とチュンチュの即位を妨害するのが第一目標なので、とにかくピダムを即位させ、チュンチュを没落させたい。つまり、ピダムのトンマンに対する憐れみや恋愛感情は邪魔。でも、トンマン達を殺すなんてことも考えられないので、反応が中途半端。「何もしなくても上手くいって欲しいなー」派。

・旧ミシルチーム
ミセンを中心に、「あのミシルの息子なんだから、ピダムよ、トンマンを手玉に取ってしまえ!」派。色供推進派。ピダムにはまずトンマンの後宮から支配して、他にも女を抱えて、一夫一妻多妾で即位して欲しい派。つまりピダムに甘い。
ソルォンさんだけは、「あんなに片想いしてるのを見てると可哀想になる」と、ちょっとピダムに同情している。

・ヨムジョン
「ぶっちゃけピダムの恋愛感情(笑)とか(笑)どうでもいい(笑)」派。根っこの部分で、「そんなにトンマンが欲しいなら、チュンチュやヨンチュンを殺して、ピダムとの間に後継ぎを儲けなければならない状態を作ればいい」と思っているので、ピダムの恋愛感情に関しては、結構過激かつ醒めた目で見ている。一度そういうことを口にして、ピダムに絞められるシーンとかあってもいいと思う。



とまぁこんな感じで、個性が出ますよね。
あと、トンマンとの国婚からピダムの乱へと続く道のりでヨムジョンが急先鋒になるのも受け入れやすくなりますし(ヨムジョンだけが、チュンチュ殺害と言う、トンマンを絶望に追い込む一手を躊躇いなく打てる……つまり、ピダムの弱味を握っている、と言う。)、こんなにバラバラなチームを纏めながらトンマン一途なピダムの凄さや、トンマンの葛藤や躊躇い、さらにはチュンチュの敵意の根拠がよりわかりやすくなるんじゃないでしょうか。

もちろん、十二話しかない女王時代でピダムチームのことまで書くのは大変だと言うのはわかるんですが、ピダムチームの根幹にあるものは、公主時代にすでに描かれています。だから、ちょっと台詞を変えたり、演出や演技で曰くありげな様子を生み出していれば、もう少し面白いことになったんじゃないかなぁ…と。
何より、ピダムチームが決して相容れない人たちの集まりであれば、ピダムの乱で彼らが一丸となった時にピダムが受けた衝撃や、ミシルからも離反した人たちをついに離反させなかったピダムの凄さがもっとちゃんと伝わったんじゃないかと思う、今日この頃でした。



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  1. 2013.05.29(水) _19:00:00
  2. キャラ語り
  3.  コメント:2
  4. [ edit ]

<<SS 和蕃 | BLOG TOP | 5月10日に頂いた拍手コメントへの返信>>

comment

緋翠さんへ

  1. 2013/05/29(水) 22:26:48 
  2. URL 
  3. あき 
  4. [ 編集 ] 
緋翠さんこんばんは(^w^)
気温差が激しい日々が続きますが、いよいよ梅雨に突入ですね。お元気ですか?

女王時代はこんなに素晴らしかったんだー!ちょこちょこいじれば(笑)という緋翠さんのキャラ語り、楽しく読ませて頂きましたm(_ _)m

『チュンチュの敵意の根拠』は私ももっと知りたかったところでした。
ピダムとチュンチュはの関係は、三韓地勢の件とか、トンマンが村長を自ら討った時の揃っての見学(笑)の様子とか、賭場でのやり取りとか…お互い腹の探り合いをしつつ相手の能力の高さを理解している感じが好きだったので。
いくらミシルの息子と知ったからって、自分もミシル側の妻を迎えているのにそれはおかしいような気がして納得出来ずにいました。
その敵意の根拠がもっと描かれていればよかったのに…と私も思います。いつの間にか上達した馬術の件と共に(笑)

そして、ピダムがチームをまとめ上げてきた描写もきちんと描かれていれば、ピダムもよりカッコ良くなるし、そんなピダムをはじめ、ユシン、チュンチュ、アルチョンの力がバランス良く描かれていれば、それだけの人材をまとめ上げている女王トンマンがより魅力的に見えるはずですよね(^_^;)
撮影は過酷だったと聞いても、やはりもっと女王時代が見たかったですw

緋翠さんのSSが魅力的なのは、トンマンが、善徳がもっとこう描かれていたら…という考察がいろいろあるからなのだと改めて思いました。

そしてまた『善徳』って面白いドラマだなぁ~と再確認vありがとうございましたm(_ _)m


あきさんへ

  1. 2013/06/01(土) 17:58:51 
  2. URL 
  3. 緋翠@管理人 
  4. [ 編集 ] 
あきさん、こんにちは~!(・∀<)☆
関東や西日本はとうとう梅雨入りしましたねー(;´Д`)今日はたまたま過ごしやすい日で助かっていますv あ、元気です!(笑) ただ、今年も真っ赤に巨大に腫れる虫刺されの被害がw
体のバランスが崩れがちな季節ですが、あきさん大丈夫ですか?(;´艸`)冷房の冷えにはお気をつけて…!

> ちょこちょこいじれば(笑)

毎度のことながら、偉そうですみません(爆)
他の作品にはここまであれこれ考えないのですが、『善徳女王』だけは止められないですね!(ノ∀`)

> 『チュンチュの敵意の根拠』

個人的なイメージでは、最後にピダムに謝っていたように、チュンチュ自身は終始ピダム個人を気に入っていたんだと思っています。数少ない「話がわかるヤツ」として。
ただ、ピダムはトンマンの命令によって、チュンチュ的には滅ぼしたいミシル勢力の主になってしまって。「ミシルの息子」と言う言葉には、「ピダム個人は嫌いじゃないが、ピダムがミシル勢力の主である限り、相容れるわけにはいかない」と言うチュンチュの気持ちが出ている気がしました。でも、この段階ではピダムを殺したいとは思っていなくて、トンマンとの国婚以後、ピダムが「皇位継承を巡る最大の敵」になってしまった為に、殺さなければならない、と決意したんじゃないかと。
ミシルの孫娘を妻にしているのは(まぁ、かなり酷い結婚方法でしたがw)、皇位継承のライバルにならない身分の女性だからで、ピダムの問題とは別次元なのかもしれません。(テナムボのみを殺したのも、突き詰めれば、チョンミョンの死がテナムボの過失によるからかなぁと。また、真智王やヨンスは、皇位継承に関わった以上殺されてもおかしくないわけで、チョンミョンの死とは重みが違う気がしました)

> いつの間にか上達した馬術の件と共に(笑)

謎ですよね!(笑) 運動音痴のふりをしてたんでしょうか…w

> そんなピダムをはじめ、ユシン、チュンチュ、アルチョンの力がバランス良く描かれていれば、それだけの人材をまとめ上げている女王トンマンがより魅力的に見えるはずですよね(^_^;)

そうなんですよー!!ピダムが魅力的になると言うことは、トンマンも魅力的になると言うことなので、より熱が入っちゃいました(ノ∀`)

> 撮影は過酷だったと聞いても、やはりもっと女王時代が見たかったですw

私もですw

> トンマンが、善徳がもっとこう描かれていたら…という考察

と言う名の難癖、いちゃもん、妄想ですよー!(っ∀`)(笑)

そして、私もいつものように『善徳女王』ってありがたいなぁと思いました。こんな記事が書けるのも、ドラマの中に、複雑で緊張感たっぷりな人間関係があるおかげですからvv
しかも、あきさんのようにコメントをくださる方がいるからこそ、語り合いたいと言う欲求が満たされています(爆) いつもいつも、本当にありがとうございます!v


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