善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

RhododendRon別荘

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善徳女王56話@kntv版を見て。

前に散々あれこれ書いた56話。実はこの56話がかなり好きなので、ついつい見てしまいます。
そんなわけで、再び見てみた56話の感想を…!まあ前の感想を書いたのが一年半前なので当たり前っちゃ当たり前なのですが(えええ)、前とは違う部分も多々ありますので、ご注意くださいー!


* *


・「真興大帝は、ミシルだけに忠実な者のせいで後継を育てられなかった」

昔は聞き流していたんですが、トンマンがソルォンに言うこの台詞が、近頃は突き刺さります。
これは、一見ソルォンに釘を刺しているように見えるんですが、この後の行動も考え合わせると、トンマンは実は、ミシルだけに忠実な者ばかりを残した真興大帝自身をも批判しているんですよね。
真興大帝にとって、ミシルは愛妾でもあったわけで、それゆえに彼女に対して過小評価をしているところもありました。後継者が努力してミシルと対抗出来るだけの基盤を、真興大帝は残さなかった。勿論、トンマンは基盤なしのところからのし上がってきましたが、それにはかなりの犠牲もありましたし、それをトンマンの死後に後継者がしたのでは、のし上がる時間が無駄でもあります。だから、トンマンはこの56話で、ピダム(ミシル)に関係ないところで、チュンチュに自分の勢力を獲得させるべく努力しているんじゃないかなーと思いました。

・ソルォンとユシンの会話。

思えば、この二人の因縁は、9~11話でやった百済戦の肉斬骨断からなんですよね。トンマン、ピダムよりもある意味濃いいお付き合いです。
んで、あの時も、戦となると高揚するソルォンはユシン一家を葬ることを第一に行動し、今度は「私が勝てば、そなたの命は保障出来ない」とユシンに言う。更に彼は、功を上げれば、そのぶんだけ恩賞を賜ることを心中では望んでいる。対するユシンは、どちらの時も、自分なりにやれる精一杯の努力をソルォンに対してしている。56話では「戦闘で功を上げたので、どうせ私は戦場で葬られるでしょう」とも言っている。
同じ二番手と言っても、この二人は全然違うんですよね。特にソルォンは、ミシルが死んでセジョンが去ってからは枠がなくなった絵みたいなもので、あくまで自分で自分を律して行動しないといけなくなりました。ユンチュンを少々舐めていたのも、そう言う時に釘を刺す存在や、少しでもミスをしたら潰そうとしてくる人が消えたことも大きいのではないかなーと、ユシンとのシーンを見ると感じます。
でも一方で、もしかしたら、そう言う自分の危うさもわかった上で、あくまで死に花を咲かせたいと言う一念が強く、それが将軍と言うものかもとも思います。なんだろう、ある意味、強い敵に会って戦場で死ぬことは、本望なんじゃないかなと。(そう思うのは、細川忠興(あのガラシャの夫で、細川熊本藩の祖とも言うべき人)と言う八十幾つまで生きた戦国大名さんが、江戸時代になって何十年も経ってから死ぬ時に、やっぱり戦場を懐かしんだ……と言う話を聞いたことがあるからなんですよー。それって、戦いに生きて、その後に大事な人に先立たれた人の本音なんじゃないかと…)

・進軍の太鼓が好き。

細かい萌えなんですがw、新羅軍と百済軍の行進の時に、太鼓や角笛とかがあるのが堪らんです。戦場の作法の一つですからv

・密かに交わされるアルチョン絡みの会話。

ソルォンの出陣後、トンマンがチュクパンに「ユシンが上げた状啓を再検討するよう侍衛府令に伝えろ」と言うんですが、この台詞は、
1.アルチョンが将軍としてトンマンに評価されている。(三国史記の記述に沿っている)
2.復耶会とのあれこれ作戦をチュクパンと練る間にアルチョンの邪魔が入らないよう、アルチョンを正当に遠ざけている。
と二通りの読み方が出来て楽しいですね!

・復耶会との密会。

時系列で行くと、
1.ソルォンが出陣した日の昼、チュクパンはトンマンに命じられてサンタクと司量部の牢に入り、復耶会の男と会う。(アルチョンはユシンの状啓を検討中)
2.同日夜、チュクパンは復耶会に暗号を残す。(アルチョンは(以下略))
3.翌日昼、ソルチが復耶会の兵を配置。恐らく、トンマンはチュンチュを説得。(アルチョンは(以下略w))
4.その夜、トンマンとチュンチュ、アルチョンを呼び出してお忍び。
って感じでしょうか。
説教魔のアルチョンがお忍び自体に反対しなかったことを見るに、お忍び自体はしょっちゅうあったようで、それはそれでSSの幅が広がってありがたいですね!(・∀・)←コラ

それはさておき、密会シーンで一番「あーそっか!」と思ったのは、チュンチュが「ウォリャ出て来い!陛下のお出ましだ!」と叫んだ後に出てくるウォリャが、暫く間を置いてから、零れ落ちるように「陛下……」と読んだことに対し、トンマンがドヤ顔になったことです。
わかってなかったんですが、ここでウォリャが「陛下……」とトンマンを呼ぶことは、大きな意味があるんですよね。何故なら、反乱を起こしたピダムは、トンマンのことを「トンマン」と名指ししていました。「陛下」ではなかったし、それが当たり前です。もう臣下じゃないし、敵なわけですから。
てことは、ウォリャはここで「陛下」と呼びかけることで、まだトンマンを主だと思っていると吐露しているんですね。だから、交渉の余地あり、反乱を起こす気なし、と理解して、トンマンは一瞬だけニヤッとした。これは、ある意味心理戦でしょうかねー。

・説き伏せられない侍衛府令。

密会から帰った後に笑えるのは(ちょ)、アルチョンが絶対に説教をやめないことです。
トンマンは、
1.侍衛府令には申し訳ない。→アル「それでは済まされません。(以下、お説教)→チュ「お前が知れば阻止しただろう」→アル(今度はチュンチュにお説教)「陛下の安危と比べる何があると言うのです」
2.ユシンを得る為だ。ウォリャもここまで配慮しなければ振り向かない。→アル「ユシンを得る為だとしても……」
3.人を得るのは難しい。だから人を得る者が天下を取ると言うのだ。→アル「(溜め息)陛下……」(←お説教する言葉を探し中)
4.寝所に逃げる。
と、三段活用でアルチョンを説き伏せようとした挙句、それでも(トンマンより弁の立たない)アルチョンがお説教しようとしているので、逃げるんですねw この関係が大変ツボです。チュンチュがアルチョンを言い負かそうとして言い負かせなかった部分も含めて、だからアルチョンが上大等になるんだろうなと思う瞬間であります(笑)
んでもって、きっと三日後の密会の時にチュンチュが走っていける範囲に侍衛府の兵がいたのは、アルチョンがそこは意地でも妥協しなかったからだろうなと思う次第です。

・トンマンとウォリャの心理戦。

トンマンとウォリャ&復耶会の56話でのやり取りは、心理戦に尽きるなあと思います。
例えば、ウォリャと長老達の半数はトンマンを「陛下」だと思っているけど、残り半分とソルチと兵は、トンマンに頭は下げないし、反対にウォリャには頭を下げて、トンマンに剣を向けます。つまり、利益で言えば、この時点でトンマンに付くか否かは五分五分の賭けに近かったのではないかと思うんです。「伽耶とかどーでもいい☆」なピダムが権力を握っているわけですし。
その彼らを振り向かせるには、利益だけでは駄目だとなれば、それをどのような形で突きつけるかが問題になります。よりインパクトのある形で相手の気勢を殺いだ方が勝つ、と言う。
だから、トンマンが名簿を燃やすのは、そう言う心理的な部分が大きいのではないかと思うんですよ。11話で指令書を飲み込んだ時もそうですが、別に飲み込まなくたって、大雨が降ってるんですから、千切って踏みつければもう判別不能になるのに敢えて「飲む」と言う展開にしたのは、そうすることで本来なら話を聞いて貰えないような相手に対し、話を聞いてもらうことが出来るからなんじゃないかなと。チュンチュを復耶会に置いて行くことも、その一つですよね。
トンマンがチュンチュに苦言を呈すのは、この大多数に効くパンチが、チュンチュにはないからではないかと思います。つまり、一対一の心理戦なら、公主時代や60話でピダムにしたように、チュンチュは上手くやるんですよ。でも、それは大多数に対しては有効だとは言い難い。相手の心理状態によるわけですから。


……とまあ、こんなところに注目しながら56話を見ましたと言うご報告でした!(・∀・)
ちなみに、私にはこの話でのウォリャが一番イケメンに見えますww
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  1. 2012.06.24(日) _00:33:36
  2. ドラマや本の感想
  3.  コメント:2
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comment

  1. 2012/06/25(月) 02:55:58 
  2. URL 
  3. げん 
  4. [ 編集 ] 
緋翠さん こんばんは~w

今回の56話の感想と改めて以前のものもとても興味深く読ませていただきました!

読ませていただいて私が印象に残ってるというか頭に浮かんだシーンて、復耶会との密会から帰ってきてアルチョンの説教を受けた後の寝室に一人でいるトンマンですねー。この時のトンマンって確か静かに一筋の涙を流していたように思います。この涙って人(伽耶)を得るために命がけの行いからほんの少しその緊張から解き放たれたからだけではないですよね…。
伽耶との交渉がうまくいくかどうかわからない状況であり、その前にソルォンが功を収めて戻ってくるかもしれない…。そうなれば不本意ながらピダムの思い通りになるかもしれなぃ可能性がある時でもあり、それはピダムのことを好ましく思っていただろうトンマンにとっては非常に複雑な思いになったりいろんな思いに襲われたりした涙だったのでしょうか…。
つい最近見直したからなのか、確か27話のユシンのトンマンへの言葉が、どうしたわけか緋翠さんの56話の感想を読んで頭に浮かんできました。
自分の王としたトンマンへはこれからは色々と要求していく。それらをトンマンは一人で暗闇の中から手探りで光を探し出さしていかなくてはならない。そんなトンマンを慰めたりすることはこれからは出来ない…。これがトンマンとユシンがつながっていられる道でありユシンが選んだ道だというような内容だったかと…
私は伽耶の問題はユシンの問題なのにトンマンに任せきりなように見えてましたけど、最近変わってきました。トンマンもユシンも自分の選んだ道をただ一心に貫いているんですよね…。そして自分のことは二の次にして新羅の今日・明日・未来を見つめているんですねー。

チュンチュは何もなければトンマンの後ろ盾さえあれば時期王になれる可能性がダントツに高い位置にいたため政治に軽く関わっていただけだったけれど、トンマンの愛あるムチによって表に出されることになったんですねー。トンマンは女であっても「聖骨」が王になれる武器でしたけど、「真骨」のチュンチュが王になるにはより多くの人を得ていなければ難しいことを学ばせる…、トンマン自身も先人の失敗・失策から学び同じ轍を踏まぬように行動を起こし、トンマンの母心を感じさせもする回なのですね。

復耶会においては、子トンマンの時にトンマンと出会って、トンマンのことをウォルヤよりもソルチが知っているはずですよね。それなのにいつのまにかトンマンから遠い人になっちゃっているんですよね。
ウォルヤへの義理堅さがあるんでしょうけども、よく考えたら寂しいことになっているですよねー。

何度か見た回でも感想を読ませていただいたりするとほー!と思ったりすることがまだまだあったり、新たに気づかせていただけたりしてとても面白いですww!

げんさんへ

  1. 2012/06/26(火) 19:34:54 
  2. URL 
  3. 緋翠@管理人 
  4. [ 編集 ] 
げんさん、こんばんは~!(・∀・)

ぬおう、以前のものもですか…!あれは恥ずかしいです(ノд`;)出来れば、前の方は記憶からフェードアウトして頂けると助かりますw

> 読ませていただいて私が印象に残ってるというか頭に浮かんだシーンて、復耶会との密会から帰ってきてアルチョンの説教を受けた後の寝室に一人でいるトンマンですねー。この時のトンマンって確か静かに一筋の涙を流していたように思います。この涙って人(伽耶)を得るために命がけの行いからほんの少しその緊張から解き放たれたからだけではないですよね…。

あの涙は、色んな捉え方が出来ますよね。げんさんの見方は、ずっと私もそう思っていた見方だったので、うんうん頷きました。
それに加えて、テレ東のハイスピード放映のおかげで、また新しい見方も増えまして。と言うのは、今までは、様々な事柄に神経を磨り減らしているトンマンが、一人になった瞬間にわけもなく溢れた涙……に見えていたんですが、本当は政治的な事柄が原因ではないんじゃないかな…と思いまして。復耶会や百済のことではなく、そのせいで浮き彫りになった「王の孤独」がトンマンにはキツかったんじゃないかと思えたんです。
つまり、ミシルには、ぶっちゃけ話が出来て、彼女のものの考え方を見つめて理解して力になる弟ミセンがいましたが、トンマンの部下達は、誰もトンマンの考え方を見つめて理解して力になってくれてはいないんですよね。ピダムがそうだと思っていたら、野心を見せ要求を突きつけてくるし、ユシンやウォルヤやチュンチュも同じです。チュクパンは力になってはくれても、理解してはいませんし。
なんと言うか、やっぱりトンマンにとって、政治的な課題は、苦しみではなく生き甲斐だと思うんです。苦しいのは、次の57話で打ち明けるように、王だからと、誰もが「トンマン」と言う個人ではなく、王のみを相手にすることなんじゃないかなーと…。

ユシンにしたって、復耶会の問題は「上将軍」としての問題ではありませんよね。あくまでユシン個人の問題を理由に、復耶会を切り捨てず、上将軍としての働きを捨てている。
確かにユシンは27話でそうなると宣言してはいましたが、自分は公私混同するのにトンマンの「私」部分には配慮なしって、酷い話ですよ(笑) だから、ユシンがピダムとの婚姻を認めるのは、トンマンがユシンに対して復耶会を捨てさせなかった以上、当然のことだろうと思っちゃうんですよね(ノ∀`)w
勿論、

> トンマンもユシンも自分の選んだ道をただ一心に貫いているんですよね…。

↑はそうなんですけど、それはこの二人だけじゃなく、皆そうなんじゃないかなと。と言うわけで、ユシンはあくまで自業自得、反省しろと思ってしまう緋翠です。←怖い

> チュンチュは何もなければトンマンの後ろ盾さえあれば時期王になれる可能性がダントツに高い位置にいたため政治に軽く関わっていただけだったけれど、

これは、前に記事に書いたんですが、私は怠慢ではなく、わざとだと思っています。トンマンの王権を脅かさない為の配慮だと。
ただ、ピダムがトンマンの手足ではなくなって独立した瞬間に、トンマンとしては事情が変わって、チュンチュの政治力が必要になったのではないでしょうか。チュンチュにしても、ピダムが急浮上すればそのまま沈みっぱなしになるかもしれないのに、チュンチュはその危機を前にがむしゃらにはならなかった。だから、トンマンはピダムに負けないようにと、チュンチュに愛あるムチを振るったんじゃないかなぁと思いました。
病になりつつあるトンマンの母心でもありますし、トンマン一人ではピダムに負かされる可能性もかなり高いからこその政治的な処置をも感じさせますねー。

> ソルチ

ソルチのことは、私も「子トンマンを知ってるのに」と考えましたw
でも、思えばソルチが知っているのは、「自分が生き残る為にあらゆる嘘をついて身体を張った腹黒ド根性少年。犠牲精神は期待するな」なんですよね。……それって、確かに何を言われても信用出来ないかも…とふと思っちゃいました(爆) 考えてみれば、あのユシンだって郎徒トンマンを「計略が得意」って言ってましたしww

最後に。
私もまだまだ見る度に感想が変わったりと忙しないですが、鋭く色んなポイントを取り上げてくださるげんさんとお話しすると、新たに「私はそう思ってたのか!」とか、自分のことで気づかされることも多く、めちゃめちゃ刺激になります!ありがとうございます~(*´∇`*)


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