善徳女王の感想と二次創作を中心に活動中。

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『うた恋い。3』に見る善徳女王。

郎徒時代を見ていると、もしトンマンがチルスクと再会せずに、出自の問題が取り上げられずに済んで、チョンミョンに仕え続けていたらどうなってたんだろうと思うことがあります。勿論、それでは善徳女王にならないんですがw、三世の誓いが好きなだけに、妄想してしまうんですよねー(*´艸`)
そんな時、この『うた恋い。3』を読んで、トンマンに通じるものを感じたと言うか、君主ではなく、部下として生きたら、トンマンもちょっとこんな風になったんじゃないかな…とか、他にも色んな恋模様についていろいろ思ったので、この漫画を絡めつつ善徳女王の話をv(←マニアックw)
漫画についてネタバレしまくりますので、未読の方はご注意ください!

超訳百人一首 うた恋い。3超訳百人一首 うた恋い。3
(2012/04/20)
杉田圭

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うた恋い。は百人一首漫画で、一巻は色んな時代の歌を取り上げ、二巻ではまだ和歌の創成期に近い六歌仙を取り上げ、この三巻では平安中期の有名人・清少納言を柱に据えています。シリーズ全体で貫かれているテーマは、「百人一首の選者と言われる藤原定家を通して、歌に籠められた誰かの想いを紐解いていく」こと。同じように見える歌にも様々な個性があることを知らしめ、歌人の息遣いすら聞こえるようなシリーズに感じます。

そんなわけで、第三巻のプロローグは、歌は一切ありません。現れたのは、一巻で取り上げられた薄命の貴公子藤原義孝の一人息子・行成です。
行成は、父親が早死にした為に苦労を重ね、漸く蔵人頭(帝の秘書官。定員は二人)に抜擢されたばかりの24歳。おまけに無愛想でまだ顔が利かないので、同じ蔵人頭の先輩で、花形武官である近衛中将を兼任している斉信(29歳)に、デキル中宮女房を一人、紹介してもらいます。
中宮女房とは、中宮(帝の正室)に仕える秘書兼家庭教師なので、女房と仲良くしておいて損はない……はずが、行成は乗り気ではない。と言うのも、異性とは会話の合間合間に歌を詠み合ったりすることが多い為、歌が苦手な行成は、歌の上手ばかりの女房とはあまり個人的に接したくないのです。
ところが、斉信が「賢い女」と評し、紹介した女房・清少納言は、行成が「歌が苦手」と口にするなり、「私も苦手」と同意します。行成も清少納言も、歌人として有名な父を持つ身だからこそ、下手な自分が親の威を借りて歌詠みぶりたくはない――意見が一致した二人は、以後、無二の親友となりました。清少納言と藤原行成、二人が出会ったのは、清少納言が仕える中宮定子の運命が暗転し始める長徳元年のことでした。


●少年の恋●

ここから物語は一気に遡り、清少納言の少女時代へ。ここで描かれるのは、清少納言の兄・清原致信の恋。まだ少年の彼が、彼なりにプライドを持って初恋の少女を堂々と妻にしようと働くも、力及ばず少女は他の男と結婚。自分の不甲斐なさに打ちのめされる息子に、老いた父・元輔は、「愛しているなら、恨み言を言ってやれ。つまらぬ男に遊ばれたものよと思わせてやるな」と、代わりに歌を詠む……と言うお話でした。(ちなみに致信は、後にこの世は望月男の藤原道長の部下の部下になり、上司の敵に殺害されると言う最期を…(;゚艸゚))

致信の恋は、ユシンの恋を思わせます。
相手の為に恋の為にと必死で動いて、最善の道を選んだつもりが、それが現実にはそぐわないものだった為に、相手の女性は彼から離れてしまった…。そんな時、相手を責めるより、自らの不甲斐なさに打ち砕かれてしまう。本当は、責めた方が、互いの心に踏ん切りをつけられるのに…と言う。
これを読んで、ユシンとトンマンの恋がずるずると二人の心に残ったのは、二人とも自制心に頼る形で別れてしまったからではないかと思ったんですよねー。まず、ユシンは駆け落ちレベルまで恋の炎がバーニング(謎w)なのに、トンマンに「結婚しよう」と言えなかった。言って、「無理!」とフラレたならまだしも、「お前を選んだ」とか「公主様の遺言」とか言って核心に触れなかったものだから、後々まで「結婚」と言うフレーズが重く響くことになりました。
トンマンもまた、ユシンが「お前を愛している。お前と結婚する」と言ってくれたなら、大いに恋愛に頭を悩ませることが出来ただろうに、ピダムと一緒に逃げた時ですら「私はお前と駆け落ちするつもりなのに、何故あいつと逃げたんだ!」と言われず、ユシンの言葉が曖昧だから、ニブいトンマンは「これって、恋だよな……?」状態で終わってしまい、後になって「結婚」と言うフレーズが出た時に、漸く慌て出しました。ユシンと恋してたんだ、と。
社会的地位がどうだろうが、本気で結婚したいなら、何を差し置いてもすぐに結婚しようとすべきなのに、出来なかったユシンとトンマン。二人の問題点は、二人ともが、言わなきゃわからないくらいニブイのに、自分達の問題が「恋愛・結婚」についてだとはっきり口にしないまま、別れてしまったことなんじゃないかなぁ…と感じました。んで、その点、女王時代のトンマンがピダムに「私を愛しているのか? 結婚したいのか?」と確めるのに成長を感じますw


●男のケリの付け方●

さて、そんな清少納言こと諾子も、はや結婚離婚を経て一児の母に。(離婚しても、夫の橘則光とは親しくはありますが)出戻り娘が心配な元輔パパは、任国から当代の雅男・藤原実方にメールします。実方は諾子の元に通い、諾子の才気を愛するも、諾子には宮仕えする女房にならないかとスカウトが。諾子の才気を理解する実方は、宮仕えが恋人との離別になりかねないことを知りながらも、物分かりよく宮仕えを勧めます。
けれども、その時、実方は諾子の才気を素直に称賛する一方で、自分の才気が諾子に遠く及ばないことや、それに気付いている諾子が実方を愛しているが故に彼に合わせて愚かに振る舞っていることにも思い至ってしまいます。諾子が宮仕えをして世間を知れば、自分はつまらなく映るだろうと。
思案の末、実方は自ら諾子から離れ、「捨てられた」と思った諾子は宮仕えを決意、清少納言として出仕し、二人は宮中で再会します。実方は、恋人には戻れずとも、宮中で輝く清少納言を密かに愛するのも一興と思うのでした。

この話は、ミシルを愛するサダハムとセジョンを思い出しました。細かい点は勿論違いますが(笑)、自分が到底及ばないくらい才能豊かな女に惚れた男のケリの付け方、と言うテーマが似てるな~と…。
ドラマでは、サダハムもセジョンも、自分より身分の高い男にミシルを差し出さねばならなくなった時に、自分なりのケリの付け方をしていました。サダハムは暦本と言う千金に値するものを贈り、セジョンは真骨筆頭の政治家としての彼を渡す、と言う…。これは、実方は自分から距離を置くことでプライドを保った部分がありますが、先に去られてしまったサダハムとセジョンは、改めて自らの価値をミシルに示す必要があったからではないかと思うんです。ミシルの為だけでなく、男として、ミシルが一生敵わないような一面を示したかった。だから、タダでは別れずに、わざわざ自分を捨てた相手に最高の贈り物をした。再び彼女が彼を恋しく想うような、贈り物を。
これは↑の元輔パパの台詞にも通じますが、『「つまらぬ男」と思われるような男でどうする、別れた女が惜しむような男であれ』と言う、男の矜持と言うかイイ男の条件と言うか、そう言うものをふと感じました。
(ちなみに、清少納言の場合も、スカウトしてきたのは当時の権力者藤原道隆。宮仕えは異性からの誘惑や雇い主の手がつくことも多く、恋人を差し出せば他に男が出来る可能性は高い。特に、清少納言のように受け答えが優れた女房は殿上人と最も接するだろうから、一番ヤバい。)


●情か仕事か●

そして、話はプロローグで触れた清少納言と行成へ。
ここでは、すでに後見を亡くし、自身も落飾して窮地に追い込まれている中宮定子に仕える清少納言と、新たな権力者道長の側近である行成の変わらぬ友情が描かれている一方、行成に対して深入りしようとしない清少納言の姿が描かれます。対立する派閥でそれぞれの主の側近である以上、いつまで友情を貫けるかわからないと警戒して心の関を開かない清少納言に、派閥が違っても貫ける絆はあると行成は説得。行成の言葉に亡き父元輔の言葉を思い出した清少納言は、絆が途絶える可能性を思いつつも、恋の関は開かず、心の関を開きますが、その後、行成は道長の娘彰子の立后に大きく貢献。結果的に、定子と清少納言は更なる苦難に直面し、定子は崩御します。
間もなく清少納言は宮仕えを辞し、良心の呵責から清少納言と距離を置いていた行成は、やがて清少納言が京を離れると聞いて彼女の元を訪れました。最後の夜、互いに仕事が最優先だとわかっている二人は、想いを交わしながらも、また明日を充実して生きる為に、笑顔で別れるのでした。

最後のエピソードは、敵対勢力に身を置く二人の絆の話です。
これを読んで、私は何故かトン&ピではなく、チルスクとソファを思い出しました(えっ…w) その、仕事第一で律儀なところがそっくりだなぁと…w
思えば、チルスクとソファも、別に禁忌と言うわけじゃなし、派閥が違うからと別れるまでしなくて良かった人達なんですよね。ユシンとヨンモみたいな例があるわけですし。でも、両想いと言うか他の誰とも違う絆を持っているのに、結局最優先するものは仕事しかなかった。二人とも、主の期待に応えて、主を守り立てる生き方に戻っていく…と言うところで、前に書いた『SS 燈籠花』がよぎりました。ああ、こう言うことを書きたかったんだ…と、この清少納言と行成の話で思い出したんですねー。
チルスクとソファは、一緒にいても話も出来なかった時間が長かった為に、明るく別れるわけではないと思いますが、ユシンとトンマンの恋と違ってw、お互いに大人で、相手の考え方や生き方を誰よりも理解していると思うんです。同じように特殊な月日を過ごしてきた二人だからこそ、互いがどう生き、どう死ぬべきか見えてしまっている。チルスクとソファはそうだったし、実は女王時代のトン&ピもそうだったんじゃないかなーと感じます。ピダムにはトンマンがどう生きてどう死ぬのか見えていたし、トンマンにはピダムがどう生きてどう死ぬのか見えていた。違うのは、トン&ピは、見えていたからこそ、互いになんとかして相手の生き方を変えて、早死にしないように、幸せであるようにと動いたところなんじゃないかと…。
結果的に、それはお互いの寿命を縮めることになってしまったものの、二人が諦めないから、トン&ピの恋が一番好きだし、いつまでも引き摺ってしまうのかな…と、この漫画を読んで感じました。


纏めますと、「うた恋い。も善徳女王の妄想の糧かよw」と呆れるしかないですね!(爆)
善徳女王を別にしても、凄く読み応えのある漫画ではないかなと…!
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  1. 2012.08.24(金) _20:00:00
  2. キャラ語り
  3.  コメント:2
  4. [ edit ]

<<ムンノの強さの秘密。@善徳女王第1~3話 | BLOG TOP | 8月21日までに頂いたコメントへの返信>>

comment

こんにちわ。

  1. 2012/08/29(水) 15:10:35 
  2. URL 
  3. うい 
  4. [ 編集 ] 
翡翠様

こんにちわ。毎日暑い日が続きますが体調の方は大丈夫ですか?

長いコメントにお返事を頂けて本当にうれしいです。ありがとうございます。

私自身は毎日暑いと思いながらも家にいる間は善徳女王の韓国版DVDを見ながら善徳の世界にどっぷりはまっています。やっぱりいいですね。

ついに私自身善徳女王を熱く語りたいために
善徳女王脳に他の人も洗脳しようとおもい、ブログをはじめてみました。
ただ、私自身が一人で盛り上がって一人で語っているだけの独りよがり?なブログなんですけど・・。(汗

毎日善徳女王を見ていてふと思ったことがあるのですが

公主時代とかユシン軍の人たちや復夜会の人たちは
みなさんヒゲがはいていないのですが女王時代になったらみなさんチュンチュ以外はヒゲが絶対に生えていますよね?ヒゲは・やはりおとなな男のステータスなのか・・位がある人はヒゲを生やすのが
一般的なのか・・・・当時の方たちもヒゲを生やしていたんだろうか・・。などヒゲが気になってしまってて・・(汗
翡翠さんは善徳女王でのヒゲについてどう思いますか?(唐突に聞かれてもこまるかな^^;)

ぜひお答えいただけたら嬉しいです。

毎日暑い日が続きますので熱中症には気を付けてくださいね。







うい様へ

  1. 2012/09/03(月) 23:42:36 
  2. URL 
  3. 緋翠@管理人 
  4. [ 編集 ] 
うい様、お返事が大変遅れてしまい、申し訳ありません…!こんばんはーv
暑さには身体が慣れてきたのか、元気にやっております(*´∀`*)お気遣いありがとうございます~!うい様も暑そうですが、善徳女王効果(?)で身も心もすっきりなさっておられますようにv(韓国版DVDが羨ましいです…!!字幕の量が違うんですよね!)

そして、ブログ開設おめでとうございますー!!ビバ、善徳の輪ですね!(・∀・)(どのように検索すればお邪魔出来るのでしょう…!?)

>ヒゲ

考えてみたら、ヒゲの話題はこれまでになかったので、ご質問を頂いて「それもあった!」と興奮しましたw
ヒゲは、私の知る限りでは、生やすことが大人のマナーみたいな感じがあるように記憶しています。これは私の思い込みなんですけど、昔は冠が大きいじゃないですか。そうすると、ヒゲがあった方が見た目のバランスとして美しいのではないかと思ったりもします。しまると言うか…!
ドラマの都合で考えると、まず、「ヒゲ=老けメイクの一環」なんじゃないかなと。若い役者さんでも、ヒゲを生やすと老けますし。女性陣が、役柄上年を取れば取るほど髪形のボリュームがアップしていくように(笑)、男性陣は、ヒゲを生やしたり、白髪の量を調節することで、役者さんの老け演技を助けているのではないかと思いますー。チュンチュだけは、初登場が十代前半で、女王時代でもせいぜい二十代半ばなので、ヒゲがなかったのかもしれません。
私は、善徳女王のヒゲは、パッと見てすぐに役の年齢が大体わかるようにしてくれているので凄く有り難いと思いますし、特に、全話登場しているミセンは、ヒゲによって若い頃から老年までかなり見た目が変わっているので、ミセンのヒゲがお気に入りですw


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